家庭料理を極めるためのエッセイ＆レシピ集が登場！

家庭料理の新たな扉を開く

料理は単なる食事を作る行為から、もっと特別な体験へと変えることができます。それを教えてくれるのが、料理研究家の井原裕子さんが手がけた新刊『レシピに書けない「おいしい」のコツ、全部お話しします』です。本書は、2025年2月28日（金）に株式会社主婦と生活社より発売される予定で、料理に対する熱い思いが詰まっています。

短いレシピの限界

料理のレシピが短いと、作りやすさは確かに増します。しかし、メインとなる食材の特性や調理法のタイミング、加えるべき手間など、実際にはレシピに記載しきれない情報が多く存在します。これらの情報は、料理をもっと美味しくするために不可欠ですが、長すぎると敬遠されやすいのが実情です。井原さんの本は、そうした“レシピの行間”に潜む「おいしいのコツ」を明かし、料理をさらに楽しむためのヒントを提供します。

誰にでもできる！実践的な知恵

井原さんは、料理家として12年間アシスタントを経て独立し、13年もの経験を持つベテランです。本書では、初心者から料理上級者までが満足できるように、ユーモアを交えながら「おいしい」の秘密を分かりやすく解説しています。「定番のから揚げが、ちょっとしたひと手間で美味しくなる」といった具体的なコツや、私たちがよく使う食材の意外な活用法、さらに一緒に使いたい便利な調理道具まで、一冊に詰め込まれた内容は興味深いものばかりです。

具体例とともに探る

たとえば、麻婆豆腐には家庭料理の本質が詰まっていますし、チキンソテーは厚さと薄さが生み出す食感の楽しみ方を教えてくれます。ポテトサラダでは、余分な水分を取り除くテクニックが、おいしさを引き出します。そして、電子レンジを使った調理法は、時に煮込み料理の楽しさも感じさせてくれます。また、ひき肉を「ほぐす」技や「ほぐさない」技というように、使い分けることで新たな食体験が得られるのです。

食材の楽しみを再発見

「なまり節」は栄養満点の食材で、特に“鉄活”に最適ですし、活用すると驚くほどの美味しさになります。また、長ひじきは主役級の存在感を放つ食材です。さらに、手間暇かけることで愛情が深まる“牛すね肉”の魅力も伝えられています。

井原裕子さんのプロフィール

井原裕子さんは、愛知県出身の料理研究家であり食生活アドバイザーでもあります。アメリカやイギリスに合計8年間在住し、20か国以上を渡り歩いた経験を持つため、料理の幅が広いのが特徴です。料理動画メディア「DELISH KITCHEN」では副編集長を6年間務め、4万本以上の料理動画のレシピを監修しました。NHKの人気料理番組にも多数出演しており、書籍や雑誌でも数々のレシピを提案しています。