自衛隊の将来を考える新刊『合憲自衛隊』の魅力とは

自衛隊の未来を考える新刊『合憲自衛隊』

2025年11月26日に株式会社ワニブックスから、注目の書籍『合憲自衛隊 - 新自衛隊法九条のままでも戦える組織に -』が発売されます。著者は元陸将であり、防衛専門家の小川清史氏で、そこに憲政史家の倉山満氏や弁護士の横山賢司氏の協力が加わり、現自衛隊法の問題点について深く切り込んだ内容となっています。

本書では、国民の生命と財産を守るための自衛隊の役割と、必要な法制度について考察が行われます。特に自衛隊法と憲法第九条の関係に焦点を当て、自衛隊が持つ課題とそれに対する法的解決策を提案します。

自衛隊の現実と法律の乖離

現在の自衛隊法には多くの問題が指摘されており、それが自衛隊の行動を制限し、迅速な対応を妨げる要因となっています。特に、一般庶民にとって自衛隊は戦車や軍艦、戦闘機、ミサイルなどの重装備を備えた「軍隊」と映るものの、法律上はそれとは異なる扱いを受けているという「異質」の存在であることを指摘しています。

著者の小川氏は、自衛隊をより強化するためには、これを実質的な軍隊として機能させる必要があると主張します。彼は「自衛隊はすでに事実上の軍隊である」という認識のもと、九条の是非だけでは語れない、広範な議論を提起しています。

描かれる未来の自衛隊

本書では、自衛隊が抱える課題の一部として、軍隊と警察の運用における法的枠組みの違いについて触れています。特に、必要な時に自衛隊がすぐに行動できる法制度の重要性を強調します。米軍基地が攻撃された場合や、防衛出動の迅速な発令ができる法整備の必要性など、国土を守るために求められる制度について説明もされています。

「自衛隊を軍隊にすることは憲法違反なのか？」といった議論を背景に、著者は法律の枠に縛られ過ぎた現自衛隊の体制がどのように国防を危うくするかを解説しつつ、本書ではその「あるべき姿」についても提案しています。

読者へのメッセージ

日本の安全保障に関する議論は、民主主義の根幹に関わる重要なテーマです。本書は、政府や国防関係者だけでなく広く一般の国民に向けても読んでもらいたい内容になっています。自衛隊の未来を考える上で、冷静で建設的な議論を進めるために一冊は持っておきたい本です。

書籍情報

- タイトル: `合憲自衛隊 - 新自衛隊法九条のままでも戦える組織に -`
- 著者: 小川清史
- 発行日: 2025年11月26日
- 価格: 1,870円（税込）
- ISBN: 978-4-8470-7614-5
- 発行: ワニブックス

購入はこちらから可能です。

著者について

著者の小川清史氏は、自衛隊の幹部として多くの経験を持つ専門家です。防衛大学校卒業後、さまざまな要職を歴任し、現在は一般社団法人救国シンクタンクで客員研究員として活動しています。また、彼は著作も多く、自衛隊に関する著書も数多くあります。冷静な観察力と専門的視点から自衛隊の未来について掘り下げています。