第173回芥川賞候補作が文學界で発表！注目の2作品に迫る

第173回芥川賞候補作品が文學界に登場

株式会社文藝春秋が発行する文芸雑誌「文學界」の2025年6月号において、注目の2作品が第173回芥川龍之介賞の候補作として発表されました。それぞれ異なるテーマやアプローチで描かれたこれらの作品は、今後の文学界に新たな風を吹き込むことでしょう。

ノミネート作品紹介

「トラジェクトリー」

この作品は、英会話教師として3年を過ごしているブランドンが主役です。彼はカワムラさんとともにアポロ11号の記録を読み続けることで、宇宙にまで思いを馳せるようになっていきます。人間の心の奥深くを描くこの作品は、人生の選択や夢、自己実現といったテーマを通じて、読者に深く問いかけます。

著者のグレゴリー・ケズナジャットさんは、アメリカで生まれ、日本での生活を通じて得た経験を作品に反映させているようです。過去には第2回京都文学賞を受賞しており、「開墾地」が第168回芥川龍之介賞の候補にもノミネートされています。まさに才能あふれる作家と言えるでしょう。

「たえまない光の足し算」

日比野コレコさんのこの作品は、美容外科のポスターから受けた啓示によって、主人公である薗が「異食の道化師」として新たな人生に挑もうとする様子を描いています。このストーリーは、現代社会における美や自己表現、そして自らのアイデンティティの探求について深く切り込んでいます。

日比野さんは2003年生まれの若手作家で、この作品が初の芥川賞ノミネートとなります。すでに「ビューティフルからビューティフルへ」で文藝賞を受賞し、その才能が期待されています。若者の視点から問題提起を行う彼女の作品は、多くの読者の共感を呼ぶ可能性があります。

選考と舞台裏

第173回の直木賞の選考会は、近々行われる予定で、期待が高まっています。候補作に選ばれたこの2作品は、多くの文学ファンから注目されており、その評価が今後どのように変わっていくのか、非常に興味深いです。

「文學界」は日本の文学界における重要な役割を果たしており、その中で発表される作品は、次世代の文学を担う作家たちの宝庫でもあります。これからの選考結果に注目しながら、ぜひこれらの作品を手に取ってみてください。新たな発見があるかもしれません。