タイポグラフィの新たな潮流を捉えた『日本タイポグラフィ年鑑2025』
2025年4月24日、待望の『日本タイポグラフィ年鑑2025』がついに発売されます。1969年に創刊された当誌は、43年にわたって日本のタイポグラフィを追い続け、今やその数は46冊目に達しました。この最新号では、540点以上の応募作品の中から、479点が厳選されて掲載されています。これにより、最新のタイポグラフィトレンドを俯瞰することが可能です。
特筆すべきは、優れたデザインが多数集まるロゴ部門です。この部門は過去においても多くの高名な作品が集まってきましたが、今回はその中から一際目を引く作品が選ばれ、グランプリを受賞しました。さらに、部門ごとのベストワーク賞や、審査委員による審査員賞も授与され、特に優れた作品が称賛されています。
厳正な審査を経て選ばれた作品
審査には、13名の専門委員が参加し、応募総数2,045点から厳選された479点が掲載されています。これらの作品は、海外からの一般公募も受け付けており、その多様性を示しています。評価の過程では、前年度のグランプリ受賞者も参加し、審査の透明性を担保しています。
タイポグラフィの最新トレンドを発見
本書には、タイポグラフィの各種カテゴリーが幅広く含まれています。タイプフェイス、ロゴタイプ、シンボルマーク、ビジュアルアイデンティティ、グラフィック、エディトリアル、研究・実験など、10のカテゴリーにわたって作品が紹介されています。これにより、タイポグラフィの最新トレンドや技術的進展を感じ取ることができます。
特に注目すべきは今回のグランプリ作品が初の「オンスクリーン部門」から選出された点です。デジタル時代の影響を受け、タイポグラフィのあり方が変わりつつある中で、リアルとデジタルの境界線がどのように融合しているのかを体感できることでしょう。
日本タイポグラフィ協会の取り組み
『日本タイポグラフィ年鑑』は、日本タイポグラフィ協会が毎年発行しているものであり、同協会は1964年に設立されました。協会では文字やデザインの表現技術を進化させる活動を行っており、展覧会や普及活動を通じて、その重要性を広めています。特に近年では、海外への展開や研究活動も強化し、グローバルな視点でタイポグラフィの発展に寄与しています。
書籍詳細
『日本タイポグラフィ年鑑2025』は、A4サイズのハードカバーで288ページにわたり、全てフルカラーで構成されています。定価は14,000円(税別)、ISBNは978-4-7562-5961-5です。デザイン界での地位を確立する本書は、デザイナーやアート好きにとって必見の一冊となるでしょう。
興味のある方は、ぜひオンラインまたは書店で手に取ってみてください。書籍についての詳細情報は、
パイ インターナショナルのウェブサイトで確認することができます。タイポグラフィの魅力を存分に楽しむ機会をお見逃しなく!