スマホと一体化した新感覚ホラー小説が登場！知念実希人『スワイプ厳禁』

スマホサイズの新たな読書体験が登場！

知念実希人が手掛けた最新作『スワイプ厳禁変死した大学生のスマホ』が双葉社より8月20日に発売されました。これは、スマートフォンのサイズ（165mm×85mm）で設計された斬新なホラー小説です。左ページには主人公の語り、右ページには主人公が操作するスマホの画面がリアルに再現され、物語が進行します。この形態は読者に新しい体験をもたらすことを目的としており、従来の小説とは一線を画しています。

この作品は知念氏にとって初のモキュメンタリー形式の試みであり、定価499円というリーズナブルな価格で販売されています。知念氏はこれまでに数々のベストセラー小説を生み出し、その実績は評価が高く、特に『崩れる脳を抱きしめて』や『ムゲンのi』はいずれも本屋大賞にノミネートされた実績があります。『スワイプ厳禁』は、今年最大の話題作とされています。

書店員の絶賛の声

早くも多くの書店員から本作への絶賛の声が寄せられています。ある書店員は、「今までの読書人生でまったく新しい読書体験をした。ぞくぞくした」と語り、特にスマホを使う感覚で読み進められる点に感銘を受けたと話しています。また、「次に何が出てくるかが気になり、ページをめくるのが非常に怖い」という意見もあり、ホラーとミステリーが融合した内容に期待感が高まっているようです。2900円以下でこんな充実した小説が手に入ることが何よりも驚きだと語る人も少なくありません。

オリジナル動画の動向

さらに、書籍のプロモーションとして制作されたオリジナル動画もSNSで公開中です。この動画を通じて、物語の雰囲気を感じつつ、続きが気になる方は是非本書を手に取ってみてほしいと思います。知念氏自身も、「現実とフィクションの境目が壊れる、前代未聞のモキュメンタリー・ホラー」とし、読者にこの新たなジャンルのホラーを披露することへの期待感を表明しています。

あらすじと登場人物

本作の物語は大学生の一色和馬が主人公です。彼はサークルOBから「就職に有利になる」との話を聞き、「やばいバイト」に手を出すことになります。バイトを始めることで、彼女との同棲も順調にいくと考える一色。しかし、彼のスマホには不可解な現象が次々と起こり始めます。物語は、左ページで主人公が語りつつ、右ページにはスマホの画面が表示され、より一層の臨場感を生み出します。

この新たな試みは、文庫サイズよりも小さく、スマホ本と呼ばれています。この方向性は、現代のスマートフォンユーザーに特に合っていると言われています。

続編情報

加えて、9月18日には続編である『閲覧厳禁猟奇殺人犯の精神鑑定報告書』も発売予定です。この続編に関しても、多くの読者の期待が高まっています。

「スワイプ厳禁」から始まる新たなホラー小説の潮流に、ぜひ注目してみてください。知念実希人の名を冠する作品が、これからの小説市場にどのように影響を与えるのか、本書を通じて確かめてみる価値があるでしょう。