Fate/Grand Order浮世絵新作！マシュ・キリエライトの美しさを手彫りで再現

Fate/Grand Order浮世絵新作が登場

人気スマートフォンゲーム『Fate/Grand Order』から、浮世絵木版画の新作が発表されました。この新作は、キャラクターの一人であるマシュ・キリエライト〔パラディーン〕を題材にしており、江戸伝承の高度な木版技術によって創り出されたものです。たった300部のみの限定販売で、今からその魅力と制作背景を掘り下げていきましょう。

新作の魅力

新たに登場する「マシュ・キリエライト〔パラディーン〕」の木版画は、その大錦サイズの特別な作品で、ファンたちの間で大きな話題を集めています。この作品は、彼女が持つ“神々しさ”を見事に表現し、江戸時代の伝統的な手法—手彫りと手摺り—によって制作されています。実際にゲーム内で印象的なシーンをモチーフにし、「守るために闘う」という彼女の信念がデザインに込められています。

また、今回の木版画の最大の特徴は、伝統技術である「空摺り」と「正面摺り」が使用されている点にあります。

空摺り（からずり）

和紙に凹凸模様を施す技法で、絵の具を使うことなく立体感や質感を生み出します。この技術により、作品は見た目に触れるだけでなく、視覚的にも楽しませてくれます。

正面摺り（しょうめんずり）

光の角度によって紋様が浮かび上がる技法で、光によって作品の表情が変わるため、まるで生きているかのような動きを感じさせます。この繊細な表現は、見る人を魅了するでしょう。

製法のこだわり

「マシュ・キリエライト〔パラディーン〕」の木版画は、江戸伝承の古法による純手彫り・純手摺りで制作されており、そこに関わる技術者たちは文化財保護法第八十三条に基づき認定された専門家のみです。

特に、和紙には越前和紙漉元・人間国宝の岩野市兵衛氏による特別制作の「越前生漉奉書」が使われています。この和紙は、楮（こうぞ）100％使用した厚みのある紙で、製法も国の重要無形文化財に指定されていることから、その品質は保証されています。