宇宙ビジネスの全貌
2026-06-09 12:09:27

2035年には280兆円市場に成長する宇宙ビジネスの全貌

宇宙ビジネスの全貌とその成長予測



2035年には280兆円規模になるとされる宇宙ビジネス。この急成長が期待される背景には、私たちの日常生活と密接に結びついた宇宙技術の進化があります。書籍『宇宙ビジネス』は、この急成長を遂げる市場について、わかりやすく解説しています。

書籍の概要と重版の理由


株式会社クロスメディア・パブリッシングが出版するこの書籍は、2025年の初版以来、好評を博しており、2026年6月9日に第3刷の重版が決定しました。この書籍は、ビジネスパーソンから学生まで、幅広い層に向けて宇宙ビジネスの現状と可能性を示しています。特に、著者の中村友弥は、宇宙ビジネスが「遠い世界の話」とは思わせない実例を豊富に取り上げ、自身の経験に基づいた実用的な情報を提供しています。

日常生活と宇宙技術


「宇宙ビジネス」と聞くと、ロケットや宇宙飛行士のイメージが強いですが、実際には私たちの生活に密接に関わっているのです。例えば、カーナビや地図アプリは測位衛星のおかげで位置情報を提供しています。また、気象衛星「ひまわり」があることで、天気予報が精度を増していることも知られています。

さらに、衛星データを活用した農業や保険業界の具体例も挙げられています。日清食品はカップヌードルの材料であるパーム油の調達管理に、東京海上日動火災保険は豪雨被害への迅速な対応に衛星データを取り入れています。このように、各業界における宇宙技術の利用は広がっており、本書はその具体的な事例を紹介します。

宇宙ビジネスの市場規模の予測


宇宙ビジネスの成長は留まることを知りません。2023年の時点で市場規模は約6300億ドル(約98兆円)とされており、2035年には約1兆8000億ドル(約280兆円)にまで達すると予測されています。この成長を支えているのは、イーロン・マスク氏のもとで進展するスペースXのスタートリンクや、民間宇宙技術の活用です。スターリンクは、2025年1月時点で460万人の契約者を獲得し、120カ国以上でサービスを提供しています。

この市場の急成長を背景に、各国が宇宙開発に投じる予算は年間約1000億ドル(約15兆円)に達し、日本でも「宇宙戦略基金」として10年間で1兆円を投じる国家戦略が開始されています。

誰もが参加できる宇宙ビジネス


本書の斬新な点は、宇宙ビジネスが理系だけでなく、文系、さらには非宇宙企業でも参入できることを示している点です。著者自身が法学部出身であり、宇宙ビジネスのメディア運営に10年以上のキャリアを持っていることも、興味深い背景です。

企業の事例としては、自動車の排気ガス分析装置で高いシェアを持つ高砂電気工業が、自社の技術をロケット部品の開発に活かしていることが挙げられています。また、トヨタ自動車はJAXAと共同で月面ローバーを開発し、ソニーは人工衛星を開発し一般への開放プロジェクトも進めています。

最後には、宇宙ビジネスに参入するためのカンファレンスや学生団体の情報も載っており、実行可能なアイデアを提供しています。本書は、宇宙ビジネスに興味を持つ方々にとって、貴重な知識の宝庫となることでしょう。

中村友弥とその活動


著者の中村友弥は、宇宙ビジネスメディア「宙畑」の編集長を務め、宇宙に関わる情報を分かりやすく発信しています。多様なバックグラウンドを持つ宇宙業界への転職者たちの事例も載せられており、バックグラウンド問わず誰もが宇宙ビジネスに関与できることを証明しています。

この本は単なる情報源に留まらず、宇宙ビジネスに関わりたい全ての人々に行動を促す一冊です。


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