ISO/DIS 9001:2025邦訳版が遂に登場
2025年9月16日、一般財団法人日本規格協会が最新の国際規格案である『ISO/DIS 9001:2025 品質マネジメントシステム-要求事項』の邦訳版を発行しました。この文書は品質管理システムの重要なガイドラインであり、企業や組織にとって不可欠なものであるため、業界関係者からの注目が集まっています。
日本での購入と価格
邦訳版は英・日対訳でA4判の100ページにわたる内容で、税込価格は23,804円です。また、英語版は税込価格13,227円で、こちらはA4判の40ページです。詳細や購入に関しては、公式ウェブサイトで確認することができます。
ISO 9001改訂動向
2023年に始まったISO 9001の改訂作業は、2025年8月27日にディス(DIS)が発行された後、国際的な投票が開始されています。この投票は2025年11月19日まで行われる予定で、次回は2026年1月26日から30日にメキシコで開催されるISO/TC 176/SC 2/WG 29の会議において、コメントが検討されることになっています。2026年の9月頃には改訂版が発行される見込みです。
日本規格協会の役割
日本規格協会は、このISO標準の国内委員会を運営しており、ISO 9001を含む規格案に対する国内のコメントをまとめたり、国際基準に応じた日本工業規格(JIS)の原案を作成したりしています。この活動を通じて、国際標準化へ貢献し、国内企業がグローバル競争力を高めるための支援を行っています。
改訂動向説明会の開催
特に注目すべきは、2025年10月31日(金)に開催されるISO/DIS 9001改訂動向の説明会です。このセミナーには、ISO/TC 176/SC 2/WG 29の日本代表エキスパートである須田晋介氏が講師として招かれ、DISにおける改訂の重要ポイントが詳しく解説されます。
参加者は、セミナー後1週間はアーカイブ配信で内容を復習することができるため、当日参加できない方でも安心です。この機会にぜひ申し込み、最新の品質マネジメントシステムの改定についての知識を深めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ISO/DIS 9001:2025の邦訳版発行および改訂動向説明会は、品質管理の分野で活躍する方々にとって見逃せない情報です。この変化の激しい時代において、企業が持続可能な成長を果たすためにも、ISO規格の理解と適用はますます重要になっています。これを機に、品質管理の基盤を再確認し、新たなステップへと進んでいくことをお勧めします。