はやみねかおる氏の新プロジェクト「RD育成プロジェクト」が始動！

2025年9月17日12時、株式会社講談社児童図書出版部は、人気児童文学作家・はやみねかおる氏の公式ファンクラブ「赤い夢学園」を通じて「RD育成プロジェクト」を公開すると発表しました。このプロジェクトは、読者が作品中に登場する人工知能キャラクター「RD」と対話をしながら、その成長を促すという革新的な試みです。

プロジェクトの特徴

このプロジェクトは、はやみねかおる氏の人気シリーズ「怪盗クイーン」の内容を元にしています。「RD」は「倉木研究所」で開発された人工知能で、もともと軍事用だったが、怪盗クイーンにより盗まれ、パートナーとして物語に登場するキャラクターです。

1. 参加方法

プロジェクトは、ファンクラブサイト内の「倉木研究所」で行われ、すべてのファンが参加できますが、有料会員にはいくつかの特典があります。

- 読者はチャット形式でRDに質問を投げかけ、RDがその質問に基づいて回答します。
- 各回答に対して、「こう答えた方がいいぞ」というフィードバックを行うことで、RDはその情報を学習し、次回の回答に活かします。
- 毎年1回、ファンによる「進化診断」を実施し、RDがどれだけ進化したのかを検証できます。

2. プロジェクトの目的

「RD育成プロジェクト」は、ファンの力によって人工知能を「本物に近づける」ことを目的としています。この取り組みを通じて、読者には新しい楽しみ方を提供することを狙っています。読者がただ作品を「読む」のではなく、キャラクターの成長にも関わることができるのです。

監修の赤間怜奈助教

本プロジェクトの監修には、東北大学の赤間怜奈助教が参加。彼女は人工知能研究の専門家であり、はやみねかおる氏の作品が自身の興味をかき立てるきっかけとなりました。このプロジェクトへの関わりについて、赤間助教は「夢のあるプロジェクトに参加できることを光栄に思います。現実が創作にどの程度迫れるか、この挑戦を楽しみにしています」と語っています。

3. はやみねかおる氏の想い

はやみねかおる氏自身もプロジェクトに興味津々で、「RDにいくつか質問してみたが、まだまだ未熟な部分もあってホッとした。ただ、皆さんが手を加えていくことで、自分の理想に近づくことを楽しみにしています」とコメントしています。

参加のメリット

このプロジェクトに参加することで、読者は自らのフィードバックを通じてキャラクターの成長に貢献できる特別な体験を得ることができます。また、ファン同士の交流も期待でき、世代を超えたファンコミュニティの形成にも寄与するでしょう。こうした試みは、はやみねかおる氏が長年培ってきたファンタジーの核を生かした新しい枠組みということで、期待が寄せられます。

「怪盗クイーン」シリーズは2002年から続く人気作で、いまや130万部以上が発行されています。この機会に、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか？