原宿で開催された「こども音楽食堂」
2026年7月24日から26日までの3日間、原宿の複合商業施設「WITH HARAJUKU」にて「Supported by WITH HARAJUKU こども音楽食堂」が開催され、200人を超える子どもたちが参加しました。このイベントは、家庭環境や経済的な状況に左右されず、プロの生演奏を通じて高品質な芸術に触れる機会を提供することを目的としています。この取り組みは、子どもたちの音楽体験格差を解消することを目指しています。
参加者は5歳から15歳までの子どもたちで、保護者同伴で会場に集まりました。演奏を担当したのは、さぽうと21と協業している「パシフィックフィルハーモニア東京」。本イベントは、株式会社シルバーバックス・プリンシパルから特別協賛を受けて実施されました。
会場では、WITH HARAJUKUの地下1階で3日間にわたり、各日4回のミニコンサートが行われました。プログラムは回ごとに異なり、小太鼓やフルート奏者による演出が盛り込まれた《ボレロ》や、参加者が手拍子で楽しむ《ラデツキー行進曲》などが披露されました。演奏時間は約20分予定でしたが、聴衆の熱心な反応を受けて30分近くに延長されることもありました。
参加した子どもたちからは、「迫力ある音がすごかった」という感想や、ミャンマーからの15歳の少年は「スマホで聴く音と、実際に間近で聴く音との違いを感じることができた」と嬉しそうに話してくれました。また、8歳の女の子は「フルートの音が素晴らしかった。将来は音楽家になりたい」と目を輝かせていました。
猛暑が続く中でのイベント開催でしたが、塩あめや東京ヤクルト販売株式会社から提供いただいたミネラルウォーターを配布し、熱中症対策も万全でした。さらに、WITH HARAJUKU内の対象店舗で利用できる食事券が配布され、音楽とともに食事を楽しめる機会を提供しました。
パシフィックフィルハーモニア東京のバイオリン奏者である剣持由紀子さんは、「生の音を浴びる体験は、子どもたちにとってかけがえのないものです。スマホでの聴き方と生の音の違いを感じてくれればうれしいです」と話しました。参加者だけでなく、訪れた多くの来街者も演奏に足を止めて聴き入る姿が見られ、クラシック音楽に包まれた充実の3日間となりました。
WITH HARAJUKUの担当者は、「今回の音楽体験が子どもたちにとって忘れられない思い出となり、将来的にまた訪れてくれればうれしいです」と述べました。
さぽうと21は今後も、企業や団体との協力を通じて、子どもたちが文化や芸術に触れる機会を広げ、音楽体験の格差解消に向けた取り組みを継続していく方針です。
こども音楽食堂とは
「こども音楽食堂」は、社会福祉法人さぽうと21が新たに展開する文化・芸術支援事業で、一般社団法人パシフィックフィルハーモニア東京と協力して実施されています。これは、子どもたちの成育環境による「体験格差」の社会課題を解決しようとする試みでもあります。音楽体験を通じ、経済的な事情や家庭環境に左右されることなく文化・芸術に触れる機会を生み出しています。
さぽうと21について
社会福祉法人さぽうと21は、外国ルーツの人々の自立支援を行う団体で、1979年に設立されました。難民の日本への定住支援を目的に、長い歴史を持つこの法人は、より多くの人々へ文化的な支援を広めています。
パシフィックフィルハーモニア東京について
1990年に設立されたパシフィックフィルハーモニア東京は、飯森範親音楽監督のもと、クラシック音楽を中心に多彩なジャンルの演奏を行っています。特に、地域コミュニティや教育現場への音楽活動を重視し、子どもたちに音楽の楽しさを届けることに力を入れています。