フェリシモことば部が贈る『おそろい短歌賞』受賞作の発表
フェリシモが昨年に続き、ことばの魅力を引き出す取り組みとして設立した「フェリシモことば部」は、11月11日11時11分に『おそろい短歌賞』の受賞作品を発表しました。これにより、今年も注目を集める短歌文化の中で、多くの才能が輝きを放つ瞬間が訪れました。
この短歌賞の審査を担当したのは、実力派歌人の岡野大嗣さん。彼の選定により金賞1名、銀賞2名、銅賞3名の合計6首が選ばれ、作品は「フェリシモことば部」の公式サイトで公開されています。
受賞作品のご紹介
金賞
- - 焼肉の後のキャンディーこれからの東京にあなたの暮らす駅 — 植垣颯希
この作品は、日常の一コマを通じて東京の風景を思い浮かべさせ、共感を呼ぶ短歌です。
銀賞
- - 雪までの距離がおそろい私たち止まる電車を跳ねて抜かして — 川南未旅
- - 真相は分からないけど五年間誤読に誤読で返してくれた — 遊鳥泰隆
これらの銀賞受賞作品は、いずれも独特の視点と表現で「おそろい」というテーマにしっかりとした意思を感じさせます。
銅賞
- - ためしにと小指に塗ってあげた色わたしの爪の分身になる — シラソ
- - 夏休み中の校舎は空っぽの製氷皿とおなじ明るさ — 常田瑛子
- - この曲を海と思っている人は他にもこんな海を聴きます — 髙山准
さまざまな関係の中の“おそろい”によって生まれる情景や気持ちが詰まった作品です。
『おそろい短歌賞』の意義
『おそろい短歌賞』は、日本記念日協会に認定された「おそろいの日」にちなんで設立されたもので、この日をきっかけにおそろいの文化を広めることを目指しています。応募作品は、550名の参加者から1369首が集まり、多くの方に短歌を通じた自己表現の場を提供しています。
短歌を創作することで、自分の心の奥底に潜む気持ちに気づくことができ、他者とのつながりを再確認できる場として『おそろい短歌賞』は機能しています。また、この賞に選ばれた作品には、オリジナルラベルのワインが贈呈されることも特典の一つです。
未来への期待
今年の受賞作の発表は、短歌のみならず、言葉の力を再認識させる重要な機会となりました。短歌文化が根付き、多様な表現が生まれる中で、来年度の応募も期待されます。来年は皆さんも「おそろい」をテーマに、自分の思いを短歌に込めてみてはいかがでしょうか。
応募期間は2025年9月12日から10月19日まで。もう少しの時間をかけ、自分だけの表現を楽しむ準備をしましょう。結果発表は、11月11日「おそろいの日」に行われる予定です。
おわりに
フェリシモことば部は、言葉の力で誰かの心が救われることを願って活動していきます。短歌を通じて、新たなコミュニケーションの形や文化を育んでいく運動が続くことを期待しています。公式サイトでの作品閲覧や受賞作品に関する詳細情報もぜひチェックしてみてください。