柳広司の新作が漫画化!『アンブレイカブル〜敗れざる者たち〜』
最近、秋田書店から新たな連載作品が登場します。それは、累計135万部を誇る人気作『ジョーカー・ゲーム』の作者、柳広司による小説『アンブレイカブル〜敗れざる者たち〜』のコミカライズです。新進気鋭の作家、回鐘たまきが手がけるこの作品は、2025年8月26日(火)発売の『ヤングチャンピオン』18号にて始まります。
言葉が持つ力と歴史の重み
『アンブレイカブル』は、治安維持法施行100周年を前に、私たちが今、想起しなければならない戦前の日本を描きます。この法は、反体制的な思想を持つ人々を厳しく取り締まり、時代は軍国主義へと傾いていきました。この脆弱な時代において、作家・小林多喜二が挑むテーマは、劣悪な労働条件を反映した代表作『蟹工船』です。
あらすじと登場人物
舞台は1925年。治安維持法のもと、日本社会はますます戦争色を強めています。特別高等警察(通称・特高)のクロサキは、思想犯として疑われる小林多喜二の動きに注目し、彼を監視します。多喜二は次回作のために、過酷な労働環境を取材することを決意しますが、彼の前には二人の民間スパイが立ちはだかります。果たして、多喜二はその圧力に屈することなく自らの信じる道を貫くことができるのか。物語は彼らの運命を中心に展開していきます。
コミカライズの魅力
この作品が持つ魅力は、原作の持つ社会的メッセージを、現代の視点でどのように描き出すかにあります。回鐘たまきの手によるコミカライズが、読者にどう響くのかが楽しみです。
スケジュールと配信情報
『アンブレイカブル〜敗れざる者たち〜』は、発表から1、2話の連続掲載の後、毎月第2火曜日に『ヤングチャンピオン』の奇数号にて連載されます。また、WEB配信は8月31日からスタートするため、より多くの人々がこの作品に触れることができるでしょう。
終わりに
思想の自由が脅かされた時代に、言論の重要性はますます増しています。『アンブレイカブル』は、過去の歴史を振り返りながら、私たちに考えさせる作品となっています。ぜひ、手に取ってその世界観に触れてみてください。