山田邦子が主演する舞台『ジャニス』が開幕
芸能生活45周年を迎えた【山田邦子】が主演を務める舞台『ジャニス』が、2025年8月20日より東京の博品館劇場で開幕しました。初日の前日には、報道陣に向けたゲネプロが公開され、キャストたちが熱い想いを語る囲み取材も行われました。
この舞台は、山田邦子とプロデューサー難波利幸が22年ぶりにタッグを組んで作り上げた演劇企画【Room NO.925】の第1回公演です。新作の『ジャニス』は、脚本を堤泰之が手掛け、演出には三上陽永が迎えられました。
顔ぶれと物語の背景
「ジャニス」は、25年前に解散したガールズバンド「ガーネット」のドラマー、デボラの死をきっかけに始まります。デボラの追悼のため、元メンバーたちが再集結し、彼女が経営していたROCK BAR「デボラ」で再会します。長い間音信不通だったジャニス(山田邦子も登場)が現れ、彼女たちの間にはさまざまな感情が交錯します。観客は、彼女たちの過去や青春を辿りながら、感動的なストーリーに引き込まれます。
主なキャストには、シンディ役に山像かおり、パティ役に小林美江、リンダ役に藤田記子、そしてデボラの恋人役に橋本祥平が名を連ねています。この豪華なメンバーが見せる演技は、息を呑むほどの迫力です。
魅力溢れる舞台セット
舞台は、ROCK BAR「デボラ」内で繰り広げられ、70年代のミュージックシーンを彩るアーティストたちの写真が壁に飾られています。最近の若者たちの間でも1970年代のファッションや音楽が再評価されており、当時を知る世代には懐かしさを呼び起こします。観客は、目にするセットだけで、当時の思い出が蘇るような心地よさを感じることでしょう。
感情の激流
『ジャニス』では、ガーネットのメンバーたちがデボラの死を受け、ライブ配信を計画することを決意します。しかし、ジャニスは心の内に抱える理由から参加を拒むのです。山田邦子の表現力豊かな演技が、ジャニスの複雑な感情を見事に演じ切っています。他のキャストたちも、まるで若かりし日の姿に戻ったかのように生き生きとした表情で観客を魅了します。
特に注意すべきは、橋本が披露する圧巻のドラムプレイ。若く力強い彼のパフォーマンスは、多くの観客の心をつかむことでしょう。また、デボラの娘役の花音は、母に甘えたくてもその感情を表に出せない複雑な心情を丁寧に演じています。
終演後の感動と共に
終演後には、キャストたちの団結力や作品への情熱が、囲み取材で明らかにされました。山田邦子はチームとしての結束や新たな発見を感じながら、共演者への深い敬意を示しました。稽古場の雰囲気や仲間たちとの絆が、彼女のパフォーマンスにも色濃く影響を与えています。
最後に、山田は「このチームで、この劇場ででることができるのは最高の喜び」と語りました。観客も、彼女たちのエネルギーを肌で感じることでしょう。
公演詳細
『ジャニス』は、8月24日まで博品館劇場で上演されます。心温まる瞬間やコミカルなシーンが交錯するこの作品は、観劇後には新たな気持ちを持って帰ることができることでしょう。ぜひ劇場で、ガーネットの青春の輝きを体感してください。