インターネット白書ARCHIVES 2024年版の登場
インターネットの黎明期から現在までの歴史を振り返ることができる「インターネット白書ARCHIVES」に、2024年版が新たに追加されました。このサービスは、インターネット協会(IAjapan)、日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)、日本レジストリサービス(JPRS)、およびインプレス・サステナブルラボの共同により運営されています。
サービスの概要
「インターネット白書ARCHIVES」は、1996年から発行されている『インターネット白書』のバックナンバーをデジタル化し、無料で閲覧可能にしたウェブサービスです。最近では、2023年5月に過去の月刊誌『インターネットマガジン』の内容も統合し、より多くの情報を提供しています。特に、今回追加された2024年度版では、2023年の重要な出来事が詳しく解説されています。
主な掲載内容
2023年には「IGF 2023(インターネット・ガバナンス・フォーラム2023)」が京都で開催され、過去最高の参加者数を記録しました。このフォーラムでは、「私たちの望むインターネット~あらゆる人を後押しするためのインターネット~」というテーマのもと、多様な議論が交わされました。今回のバックナンバーでは、当日の報告や参加者の意見が詳しく記載されています。
また、2023年版で初めて取り上げられた生成AIの動向も、重要なトピックの一つです。この技術が、創造活動やビジネス、教育の各分野に与えた影響が詳細に分かりやすく分解されており、変革の様子を伝えています。さらに、惑星間インターネットや量子通信に関する新技術についても研究者が寄稿しており、未来への展望が語られています。
TIMEMAP機能の導入
「インターネット白書ARCHIVES」には、時系列検索機能「TIMEMAP」が採用されています。この機能を利用すれば、キーワードを入力することで、関連するバックナンバーを年表形式で閲覧できるため、インターネットの歴史を探求する際に非常に便利です。個人的な興味や、仕事・学業に役立てる際の情報収集に最適です。
編者の紹介
「インターネット白書」の編集は、IAjapan、JPNIC、JPRS、インプレス・サステナブルラボの専門家が担当しており、それらの団体が協力して最新の情報を提供しています。特に、各団体はそれぞれ異なる視点からインターネットの発展に寄与しており、白書には専門家や研究者の寄稿が豊富に含まれています。
今後の展望
近年、インターネットはますます私たちの生活に浸透してきており、情報の流通やコミュニケーションにおいて重要な役割を果たしています。今後、「インターネット白書ARCHIVES」は、インターネットの変革と歴史を振り返る有益なリソースとして、多くの人々に利用されることでしょう。新たな知識を得られるこのプラットフォームを、ぜひ活用していただきたいと思います。