STYLYが新たな挑戦。LBE開発の民主化へ。
株式会社STYLY(以下、STYLY)は、空間レイヤープラットフォームSTYLYを通じて、Location-Based Entertainment(LBE)のオープンソースプロジェクトを始動させることを発表しました。これは、クリエイティブエージェンシーや制作会社がUnityを用いてLBEコンテンツをより容易に制作できるよう支援することを目的としています。
LBEプロジェクトの意義
LBEは、特定の場所に行かなければ体験できない没入型エンターテインメントを指し、テーマパークや商業施設、ミュージアムなどリアルな空間とデジタル体験を組み合わせた新しい形のエンターテインメントです。近年のXRデバイスの進化と体験型消費の拡大により、LBEの需要は急増。この市場は2024年に54億7,000万米ドル、2029年には153億3,000万米ドルに達すると予測されており、年平均成長率(CAGR)は22.9%に達するとされています。
STYLYは、これまでにも多くの成果を上げてきました。例えば、未来の宇宙旅行を体験できるVRアトラクション「THE MOON CRUISE」は、その代表的な例です。しかし、LBE市場の急成長に伴い、コンテンツ制作には高いクオリティと専門的な技術が求められるため、効率的な制作と運用が課題となっています。
オープンソースを通じた支援
STYLYの新たなオープンソースプロジェクトでは、LBEコンテンツ制作に必要なSDKを「Apache License 2.0」または「MITライセンス」のもとで供給します。これにより商用・非商用、企業・個人を問わず無償で利用できる環境が整いました。このSDKは、最大50台のデバイスを同期させ、高速でデータのやり取りを行うため、業界初の試みと言えます。
主な機能には、Transformの同期、Remote Procedure Call(RPC)、LAN内のサーバー自動検出などが含まれ、クリエイティブな資源を最大限に活用した高品質な体験の創出が可能です。また、簡易アバター機能やスマートフォンを使ったSpectator View機能も準備中です。
参入障壁を下げる
このプロジェクトは、LBEに参入したいと考える事業者やクリエイターにとって大きな機会となります。SDKを使用すれば、既存のプロジェクトに容易に組み込むことができ、新規にプロジェクトを開始するのも簡単です。これにより、多くのクリエイターがLBE領域に参入しやすくなり、高品質なコンテンツを生み出すことが期待されています。
STYLYの未来
株式会社STYLYは「人類の超能力を解放する」をミッションに掲げ、今後もXR技術を用いて新たな文化や産業の創出を目指しています。このプロジェクトが成功すれば、LBE市場はさらに活性化し、エンターテインメントの新しい潮流を生み出すことにもつながるでしょう。STYLYは、世界中のクリエイターや事業者と協力し、LBEの未来を切り開いていくことにコミットしています。
お問い合わせ
本プロジェクトに関する詳細や問い合わせは、STYLYの公式ウェブサイトまたはメール(info@styly.inc)で受け付けています。