初ブランド写真集『TOKINOHA』が造本装幀コンクールで受賞！

初ブランド写真集『TOKINOHA』受賞のご報告

2025年2月に刊行される、清水焼をテーマにした初ブランド写真集『TOKINOHA』が、第58回造本装幀コンクールにおいて「日本製紙連合会賞」を受賞しました。この栄誉ある賞の受賞は、清水焼の美しさとその哲学を追求した成果として、多くの注目を集めています。

『TOKINOHA』写真集の概要

本書は、京都にて200年の歴史を持つ清水焼の陶芸家、五代目・清水六兵衛の曾孫、清水大介とその妻である清水友恵を中心に制作されました。このプロジェクトには、クリエイティブディレクターの野崎賢一氏、アートディレクターの加藤啓太郎氏、フードスタイリストのつがねゆきこ氏、そして写真家の中川正子氏らが参加。

制作にあたっては2年の歳月をかけ、伝統と現代を融合させた作品に仕上げました。『TOKINOHA』は、ただの写真集ではなく、持つ人の暮らしの中で本来の魅力が引き出されるような、手に取った瞬間から物語が始まる一冊です。これが、清水焼を代表する器の哲学とも言える「くらしの中で使われることで完成する」という考え方を体現しています。

受賞のポイント

造本装幀コンクールは、日本で唯一、出版や印刷、製本、装幀、デザインなど本づくり全般を評価する、公正な審査が行われる場です。今回の受賞は、伝統的な「ドイツ装」を採用した職人の丁寧な製本と、清水焼の美しさが存分に感じられるデザイン性が高く評価された結果です。

今後の展開

『TOKINOHA』は2026年2月にドイツ・ライプツィヒで開催される「世界で最も美しい本コンクール」への日本代表として出品されることが決まっており、さらに2026年10月にはフランクフルト・ブックフェアでの展示も予定されています。また、国立国会図書館の「原装保存コレクション」にも収蔵される予定です。