歴史の舞台裏を探る旅へ
地球上には数多くの都市が存在していますが、その中にはかつて大いに栄えていたにもかかわらず、今は消え去ってしまった都市が存在します。これらの都市の消失には、一体どのような理由があるのでしょうか?
株式会社河出書房新社が2025年11月下旬に発売する書籍『失われた古代都市歴史に刻まれた記憶』は、そんな古代都市の謎を解き明かす一冊となっています。本書では、失われた都市の中から37の都市を厳選し、それぞれの概要、誕生から滅亡までの過程を詳しく解説します。
古代都市のストーリー
この本を読み進めることで、あなたは古代に思いを馳せ、その地にはどんな人々が住み、どのような生活を営んでいたのかを想像することができるでしょう。例えば、「チャタルヒュユク」と呼ばれる世界最古の都市がどのようにして栄え、そして衰退していったのかを具体的に知ることができます。
大地に刻まれた記憶
本書の特長の一つは、各都市の地図や貴重な遺物も豊富に掲載されている点です。これにより、読者は視覚的にもその都市の歴史を体感することができるのです。また、古代の人々がどのような日常を送っていたのか、そしてその生活がどのように崩壊していったのかを、臨場感あふれる文章で描写しています。
謎の解明
失われた都市の滅亡の理由も、本書の重要なテーマです。歴史の教訓は、現代に生きる私たちに何を語りかけているのでしょうか。時代を超えたその問題提起は、読む者に深い考察を促します。
本書の構成
『失われた古代都市』は、時代に沿って全体を大きく4部に分けられています。
第1部「最古の都市」
紀元前7250年ごろ〜後800年に存在した都市を紹介します。古代文明の発祥として知られる「チャタルヒュユク」や神話の舞台となった「ツォアル」など、9つの都市が詳述されます。
第2部「トロイアからローマまで」
紀元前3000年ごろ〜後800年に存在した都市として、「トロイア」や「ペルセポリス」など、10の都市を取り上げます。これらは歴史や神話に深く関連しており、興味を引かれる要素が満載です。
第3部「ローマ帝国領内」
紀元前850年ごろ〜後1100年に存在した都市を探り、学問の中心地であった「キュレネ」など、10の都市を紹介します。ここではローマ時代の生活に焦点を当てています。
第4部「帝国の最果てとそれ以遠」
紀元前1000年ごろ〜後1923年までの古代の都市を訪れ、例えば「パルミュラ」のように交易の中心地として栄えた都市や、地下都市として知られる「デリンクユ」など、8つの都市の物語を紐解きます。
著者と訳者
著者のフィリップ・マティザックは古代ローマを専門とする著名な歴史学者で、多数の著書を持っています。訳者の安原和見は、数多くの歴史書を翻訳してきたプロの翻訳家です。この二人のタッグによって、本書は深度と緊密さを兼ね備えています。
期待される反響
この書籍は、単なる歴史の記録ではなく、古代都市が持っていた生き生きとした営みを伝える羅針盤となるでしょう。また、暗い、失われた過去の中から新たな知見を見出す旅ができること間違いなしです。
歴史の謎とそれを解き明かすロマンに満ちた一冊、『失われた古代都市』があなたの歴史観を変えるきっかけになるかもしれません。どうぞご期待ください。