宮部みゆきの最新作「猫の刻参り」発表!
2025年2月19日、著名作家・宮部みゆきの新作小説「猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続」が新潮社から発売されました。2006年から続いている「三島屋変調百物語」シリーズの第十弾となる本作は、苦界を生き抜く女性たちの復讐を描いた物語です。
このシリーズは江戸時代を舞台に、まさに生きるための様々なドラマが展開され、今回も多くのキャラクターが登場します。子どもを失った母、悪党に襲われる村の女、全てを奪った稀代の悪女に抗う女性たちが、読者の心を揺さぶります。宮部みゆきは、長年にわたり時代小説の名手として知られており、鋭い視点で描かれる女性たちの生き様は、いつの時代にも共感を呼び起こします。
激しいストーリーが織り成す復讐劇
「猫の刻参り」では、従来の怪異に加え、新たに化け猫、河童、山姥といった日本の妖怪が活躍します。著者自身も、これらの怪異を描くことに楽しまれた様子がうかがえ、物語に一層の奥行きを与えています。特に、化け猫が主人の恨みを晴らす「猫の刻参り」や河童が悪党を壊滅させる「甲羅の伊達」、山姥の懺悔を描いた「百本包丁」といった短編は、感涙を誘うことでしょう。
また、富次郎の兄伊一郎を巡る縁談や、三島屋で繰り広げられるドタバタ劇は、視聴者に昼ドラを思い起こさせる激しい展開で、読む手を止める暇もありません。さまざまな事件が絡まり、どのキャラクターも強い個性を持つため、ストーリーが進むたびに目が離せなくなります。
さまざまな女性たちの生き様
本作はただの復讐譚ではなく、女性たちの強さと弱さ、愛と憎しみ、そして生きることの苦しみを深く描写しています。読者は、彼女たちの苦悩、葛藤、そして最終的な決断を共感を持って見守ることができます。宮部みゆきの豊かな表現力によって、登場人物たちの感情が生き生きと伝わってくることでしょう。
試し読みも公開中!
新潮社の公式ウェブサイトや雑誌「yomyom」で本作の試し読みも公開されていますので、まずはそちらをチェックしてみるのもおすすめです。魅力的なキャラクターたちが展開する物語の一端を味わってみるのはいかがでしょうか?
宮部みゆきの経歴
宮部みゆきは1960年に東京で生まれ、1987年に「我らが隣人の犯罪」で作家デビューを果たしました。以来、数々の賞を獲得し続け、多くのベストセラーを生み出しています。
彼女の作品は時代を切り取る鋭い視点が特徴で、常に新しい物語を語り続け、多くの読者に愛されてきました。新作「猫の刻参り」にも、その魅力は存分に詰まっており、一読の価値があります。
まとめ
宮部みゆきの「猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続」は、復讐をテーマにした女性たちの壮絶な物語が展開される、期待の新作です。是非手に取って、彼女の描く深い人間ドラマを体験してみてください。