エミー賞受賞の石田多朗、雅楽と哲学の融合をYouTubeで発信中！

エミー賞受賞作曲家・石田多朗が雅楽の魅力を発信

エミー賞を受賞した作曲家、石田多朗がYouTubeで提供する講義「知識がなくてもすごくおもしろい雅楽の魅力」が、即座に話題となっています。この講義は、2025年2月に公開されるや否や、わずか2ヶ月で12万回以上の再生を記録しました。

石田は、世界的ヒットドラマ『SHOGUN 将軍』の音楽担当としても知られ、彼の音楽スタイルは1300年の歴史を誇る雅楽とクラシック音楽の融合によるものです。この独特なアプローチにより、彼は国内外から高い評価を受けており、多くのファンを魅了しています。

雅楽を「伝統」から「哲学」に昇華

石田は、雅楽をただの「伝統芸能」としてではなく、より深い哲学的視点や自然観を通して捉え直すことの重要性を訴えています。彼は「雅楽というジャンルがこれほど多くの人々に届くとは思ってもみなかったが、その本質は“伝統”ではなく、むしろ“哲学”や“自然観”にある」と語っています。

特に、AIやSNSが普及する現代において、人間と自然との距離感が薄れていく中で、石田は「いつか滅びる」という感覚が人の生き方を変える可能性があると考えています。彼の音楽活動は、そうした哲学的な視点からも審美的な重要性を持っています。

さらなる活動の拡大

この高い反響を受けて、石田は自らのYouTubeチャンネルにて週1回の講義シリーズ「雅楽と哲学のラジオ」を開始し、リスナーに向けて音楽と哲学に関する深い洞察を提供しています。これにより、彼は音楽の理解を深める新しい道を切り開こうとしています。

「音楽の世界は今、むしろ狭くなっていると感じている。私は、自分が見ているもっと広い音楽の世界を伝え、その魅力を分かち合いたいと思っています」と石田は語ります。彼の音楽の探求は、聴衆に新しい視点をもたらす機会でもあります。