空回りする善意の正体
2026-04-17 12:22:32

SDGsやDE&Iの裏側に迫る新刊『当事者発想』の魅力とは

新刊『当事者発想あなたの「誰かのため」は、何のためか?』の魅力



2026年4月17日に、株式会社クロスメディア・パブリッシングから書籍『当事者発想あなたの「誰かのため」は、何のためか?』が刊行されます。この本は、善意がなぜ空回りするのか、その構造を探求し、当事者視点での思考法を提案しています。

善意の裏側に潜む構造


「誰かのためになりたい」との願いから発生する善意ですが、実際にはその意図がうまく伝わらないことも多いです。本書では、この「前提の不一致」に焦点を当てています。支援する側は「これが役に立つ」と思い込むことがあり、助けられる側はそれを「自分を否定された」と受け取る可能性があるのです。

この不一致は、社会的構造、経済的構造、心理的構造の3つに分解され、善意がどのように支配に変質するのかが解説されています。たとえば、健全な助け合いがどのように感情的なトラウマになり得るかを探ります。

成功するアプローチ:N=1からの変化


本書の中心には、「みんなのため」ではなく、「ひとりのため」に始めるべきという逆説的な考え方があります。具体的な困難を「点」として捉え、そこから社会全体へと広げていくフレームワークを設けています。そのための手法として、曲がるストローや字幕といった身近な例を挙げ、成功した事例を通して紹介します。

曲がるストローは、コップを傾けられない子どもたちのために開発されたもので、今では飲食業界に不可欠なインフラです。また、字幕もかつては聴覚障害者のためのものでしたが、現在では多くの人々に利用されています。

AI時代と問いの技術


本書はAI時代において、当事者発想がますます重要であることにも言及しています。AIは既存の情報を整理することには優れていますが、新たな問いを生み出すことは難しいのです。そのため、現場に身を置き、当事者と直接関わることで見えてくる問題を分析する力が求められています。

作者たちは、本書を通じて「問いを立てる」というスキルの重要性を強調しており、新たなフレームワークを提供しています。これにより読者は、実務においても当事者の声を取り入れる方法を学ぶことができます。

誰に向けた本書なのか


本書は、善意を持って行動しているが、その効果が感じられないと悩んでいるビジネスパーソンに最適です。SDGsやDE&Iのようなテーマについて思考を深めたいが、自分の問題として捉えられずにいる方にも響く内容となっています。

また、企業の新規事業開発でユーザーの声を妥当に反映できていないと感じている人にも、本書は新たな気づきを与えてくれるでしょう。

終わりに


新刊『当事者発想あなたの「誰かのため」は、何のためか?』は、現代社会が抱える様々な問題を解決する手助けとなる一冊です。著者の佐藤徹氏、川合俊輔氏、各務太郎氏が提案する思考法は、単なる理論に留まらず、実践的なアプローチも含まれています。社会のために何かをしたい方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。


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