高校生が描く持続可能な未来の形
未来教育株式会社は、新たな探究教材『Future Quest Book beyond 2030』の発行を発表しました。この教材は、高校生が「SDGs アジェンダ 2030」の先を見据え、主体的に未来を描き、持続可能な社会の実現に向けた学びを深めることを目的としています。
教材の背景と目的
本教材は、2025年10月8日に大阪で開催される「SDGs QUEST みらい甲子園 Future Session 2025」と連動しています。このイベントは、全国の高校生がオンラインで参加し、万博会場とつながる新たな学びの場を提供します。この授業では、気候変動やテクノロジーの進化、人口問題、地域課題など、多様なテーマにわたる探究が行われる予定です。約1000名の高校生が一堂に会し、これからの未来について対話とワークショップを通じて深める機会が設けられています。
教材の特色と内容
『Future Quest Book beyond 2030』は、SDGsの理念の中で特に「People」「Planet」「Prosperity」に焦点を当てています。教材内では、未来の社会に関するさまざまな「問い」が提示され、これらに基づいた探究テーマを自身で設定する構成が採用されています。これにより、高校生たちは自ら未来のシナリオを描き、行動に移す力を育むことが期待されます。
新しい学びの連携モデル
全国23校の中で、さらに10校には株式会社オリエントコーポレーションの社員がファシリテーターとして派遣され、探究授業をサポートします。この取り組みは、企業と教育機関との新たな連携モデルとして注目されています。地域に密着した教育支援の形が、多くの高校で実現を見せます。
デジタル版と導入の促進
授業に参加できなかった高校生向けにも、指導案付きで『Future Quest Book』のデジタル版が提供されます。これにより、全国の高校教育現場で誰でも手軽に未来探究学習に取り組めるよう、環境の整備が進められています。
参加校の概要
参加予定の高校は、全国各地から選ばれた23校です。具体的には、北海道の札幌日本大学高等学校、岩手県の専修大学北上高等学校、福島県の自由な発想を大切にする磐城桜が丘高校などが名を連ねています。各校は地域の特性を生かした授業を展開し、未来についての探究を深めていくことでしょう。
結論
『Future Quest Book』は単なる教材にとどまらず、高校生たちに新たな視点で未来を考える力を育成する重要なツールとなるでしょう。持続可能な未来を創造するための第一歩として、多くの高校での導入が期待されます。興味のある高校は、現在、導入希望校として限られた数で募集中です。無償での提供も可能ですので、教育関係者の方々にはぜひご注目いただきたいです。