令和の女子高生が「インフルエンサー」に抱く思いとは
近年、若者を中心に急成長を遂げた「インフルエンサー」という職業。SNSの普及により、手軽に自己表現ができるこの職業は、多くの高校生たちに憧れの的となっています。しかし、最近行われた調査によれば、女子高生たちの中にはこの道に対してあまり好意的でない意見も多く見受けられました。そこで今回は、令和の現役女子高生たちが「インフルエンサー」に対する実際の感情や考え方について見ていきたいと思います。
「インフルエンサーにはなりたくない」が圧倒的多数
女子高生を対象に行われたマーケティングリサーチ「放課後NEWS」では、驚くべき結果が明らかとなりました。「将来、インフルエンサーになりたいと思ったことがありますか?」という質問に対し、70.3%が「いいえ」と回答。これは、様々な理由の下に、彼女たちの中に「インフルエンサーになることは避けたい」という強い意向があることを示しています。
多くの女子高生が挙げた理由には、「有名になりすぎたくない」「炎上が怖い」「アンチが怖い」といった声がありました。特にSNS上においては、自分の発言が容易に捉えられ、誤解を招くことが多いという現実に対する不安が色濃く浮かんでいます。また、プライバシーの侵害や予期せぬトラブルに巻き込まれるリスクも大きな懸念材料のようです。これに対し、安定した職業を求める若者たちの増加も影響しているのでしょう。「普通の生活が送りたい」という意見も少なくありませんでした。
自己イメージと性格も影響
さらに、自己評価が関係しているケースもあります。「自分の見た目では難しそう」「人前に立つのが苦手だから」といった理由でインフルエンサーを諦めている女子高生の声も少なくありません。彼女たちの中には、自分を表現すること自体に対して恐怖心を抱いている人もおり、このことが「インフルエンサーの道」を選ばない要因となっています。
反対に、憧れる女子高生の想い
一方で、28.7%の女子高生が「インフルエンサーになりたい」と答えたことも目を引きます。その理由として「稼げそうだから」「お金が欲しいから」という意見が最も多く見受けられました。SNSで耀くインフルエンサーたちの生活を見て、「自分もそうなりたい」と夢見る女子高生が多いのは、ある意味で自然な希望とも言えるでしょう。
「有名人になってチヤホヤされたい」といったストレートな憧れや、「流行を生み出してみたい」といった向上心も伺えます。さらに、化粧品のPRを受けたり、美味しいものを食べられたりする特典に関心が高いことも特徴的で、自分の将来への期待が強いのを示しています。
調査結果の詳細と今後の展望
調査は2025年4月24日から2025年5月10日にかけて実施され、全国の現役女子高生175名からの有効回答が得られました。今後、SNSの影響や社会の変容に伴って、女子高生たちの職業選択に対する姿勢はどう変わっていくのか注目が集まるところです。
この調査結果について詳しくは、マーケティング情報サイト「放課後NEWS」からもチェックできます。高校生たちの新たな職業観を知る上で、見逃せない情報と言えるでしょう。ウィズコロナ時代の若者がどのように考え、選択をしていくのか、今後も追跡していく必要があります。彼女たちの思考を反映したマーケティングが、さらに進化することを期待したいです。