イタリアの魅力を感じるエッセイ『晩ごはんはジェラートです』
2025年5月10日、株式会社大和書房からワダシノブ著の新作『晩ごはんはジェラートです』が発売されます。このエッセイは、18年間イタリアに住む著者が、豊かなイタリアの「食」の魅力をおおらかに描いた作品です。日常生活の中で彩られる美味しい瞬間を味わうことができる一冊として、多くの読者に心温まる体験を提供してくれるでしょう。
多彩なイタリアの食文化
本書では、イタリアに住む著者が体験した「日常の食」に焦点を当てています。イタリアの日々の生活において、食は単なる栄養源ではなく、人々の心を豊かにし、笑顔を生み出す源でもあります。「ごはんが美味しい」とよく聞かれる著者は、そこにある食材の恵みや料理の多様性について、生き生きと語ります。もちろん、ピザやフォカッチャといった有名な料理だけではなく、知られざる食材やその魅力についても触れられており、読者を飽きさせることがありません。
美味しさの裏側
各章ごとに、イタリアの美味しい食材や料理が紹介されています。まずは第1章で、「新鮮なパニーノを求めて」というテーマのもと、蔵の中から見つけたパン屋さんやサンドイッチを求める冒険が語られ、嗅覚と舌で味わう旅が始まります。第2章では、カルチョーフィというイタリア特有の食材に焦点を当て、その魅力を余すところなく伝えます。料理法や食材の個性を掘り下げることで、読者はイタリアの食文化をさらに深く理解できるでしょう。
日常の中の豊かさ
中でも著者が強調するのは、イタリアのカフェや家庭での食事の大切さです。第3章では、「何はともあれ、カフェが要る」というタイトルで、イタリアのカフェカルチャーに触れ、日常の中でどれほど食が重要な役割を果たすのかを語ります。多くの人々が集う空間で、どれほどの人間関係が築かれ、情緒が育まれていることか。
わかりやすい生活情報
著者のワダシノブさんは、イラストレーターであり、NoteやPodcastでもイタリア生活の魅力を発信しています。本書には、著者の実際の体験を基にした役立つ情報が掲載されています。第5章では、「暮らしてわかるイタリアの台所」として、家庭の風景が描かれ、食材を使った実際の料理法や調理器具についても詳しく解説されます。
終わりに
本書『晩ごはんはジェラートです』は、イタリアの食を通じて、心温まる日常を再発見する手助けをしてくれるでしょう。880円という手ごろな価格も嬉しいポイントです。イタリアに憧れる人はもちろん、食に興味があるすべての人におすすめの一冊です。
著者のSNSを通じて、さらに彼女の活動を追いかけてみるのも良いでしょう。Instagramアカウントは
@shino.imgで、さまざまなイタリアの日常が見られます。これからの季節、ぜひこの美味しいエッセイを手に取って、イタリアの食の旅を始めてみてはいかがでしょうか。