アナログレコードの現状と人気を探る全国調査結果発表！

2025年全国版アナログレコード白書の公開

アナログレコード専門店「Face Records」を展開するFTF（エフティエフ）株式会社が、全国12都道府県を対象にしたアナログレコードに関する意識調査を実施しました。この調査は、2025年8月に行われ、福岡県版に続く全国規模での初めての試みです。これまでの数多の調査結果と異なり、客観的なデータを基にアナログレコードの現状を明らかにしました。

調査概要

今回の調査は、18歳から89歳までの男女2,180名を対象に、2025年8月5日から8月20日の間にWebアンケート形式で行われました。調査対象地域には北海道から福岡県までの12都道府県が含まれており、広範围なデータを収集しました。この調査結果を引用する際は、FTF株式会社の調査によるものと明記する必要があります。

アナログレコードに対する認識

調査結果によると、「レコードに触れたことがある」と回答した人は59%に上り、そのうち32%が現役でアナログレコードを所有していることが分かりました。これは、アナログレコードが現在も多くの人々に利用され、文化として受け継がれている証拠です。

さらに、最近1年内にレコードを購入したと答えた人は9.6%で、購入者の73.4%が40歳以下であることが判明しました。特に10代から30代にかけての若い世代がアナログレコードに魅了されていることが示されています。これにより、アナログレコードは新たな音楽メディアとしての地位を確立しつつあると言えるでしょう。

購入者の動向

アナログレコードの購入者は大半がライト層で、特に「1円～9,999円」の範囲で購入している人が60%を超えています。これは、熱心なコレクター層ではなく、初めて購入する新しいファン層の存在を示唆しています。

興味深い点は、購入したレコードの約50%が中古品であるということです。この中古レコードの需要は、市場の健全な成長を裏付けており、新品レコードも一定の需要があることから、アナログレコードの楽しみ方が多様化していることが分かります。

購入先の多様化

購入先についても調査されており、「レコード専門店」が最も多い一方、ネットショップやオークションサイト、フリマアプリなど多様なチャネルを利用していることが確認されました。これにより、消費者がリアルとオンラインの両方で柔軟に購入行動を取っている姿が浮かび上がります。

Face Recordsは、実店舗だけでなくオンラインショップも展開しており、ユーザーは多岐にわたるプラットフォームを通じてアナログレコードを楽しむことができます。再現される購買行動は、アナログレコード文化が元気を取り戻している証拠です。

結論

この調査結果から、アナログレコードは「体験したことがある」人が過半数を占めており、その中で3割が実際にレコードを所有していることが分かりました。しかし、直近の購入者は全体の約10%であるため、今後の市場の成長が期待されます。

また、購入者のほとんどが若者層で、その支持の背景にはECや二次流通といった新しい販売チャネルの利用があることが重要な要素として浮かび上がっています。

FTFはアナログレコードを「文化を継承する道具」として捉え、新世代へ音楽の魅力を伝える活動を続けていきます。これからも継続的な調査を通じて、アナログレコードの未来を切り拓く努力を怠らないでしょう。