博報堂とLINEヤフーが手を組み新しいマーケティングモデルを提供開始

博報堂とLINEヤフーがマーケティング強化で協業

株式会社博報堂がLINEヤフー株式会社と共同で、フルファネルマーケティングの強化を図る新たなソリューション「AaaS with LINEヤフー」の提供を発表しました。この取り組みは、広告主に対して潜在顧客へのアプローチから顧客生涯価値（LTV）の向上に至るまで、一貫した戦略を提供することを目的としています。

「AaaS with LINEヤフー」の第一弾機能

新ソリューションの第一弾機能として、テレビとデジタルメディアを横断し、広告主の顧客の姿を高精度で可視化する機能が搭載されています。この機能により、広告主は一貫性のあるコミュニケーション戦略を策定し、効果的なキャンペーンを展開することができます。さらに、LINE公式アカウントにおける「友だち」の質的な分析を通して、新たなフォロワーの獲得や、既存の顧客のLTVを高めるための施策が可能になるのです。

Butterfly Projectの意義

この「AaaS with LINEヤフー」の基盤となっているのが、「Butterfly project」という共同分析プロジェクトです。博報堂とLINEヤフーがそれぞれ保有するデータを活用し、広告主の事業成長をサポートするための分析環境が整備されています。Butterflyという名称には、Cocoonから進化した新たなマーケティング手法の象徴としての意味が込められています。これにより、マーケティングの未来を切り開くことが期待されています。

過去の取り組みと未来への展望

博報堂は、企業のマーケティングニーズとプライバシー保護の両立を目指し、過去にはLINEと協力し「LINE DATA SOLUTION」、またヤフーとも「Cocoon」プロジェクトを立ち上げており、広告効果の可視化や顧客の分析に貢献してきました。これらのノウハウを活かし、AaaSはさらなる機能拡充を計画しています。これにより、企業の持続可能なマーケティング活動と事業の成長を支える新たなフレームワークが提供されることでしょう。

デジタルトランスフォーメーションの展開

AaaSは、広告業界におけるビジネスモデルの変革を目的とした取り組みの一環です。予約型広告枠の取引から、運用型広告効果の最大化に向けた転換を図り、次世代の広告メディアビジネスを実現するモデルとして期待されています。これにより、企業はより効率的に広告を運用し、その成果を最大化することが可能となります。

今後も博報堂とLINEヤフーが連携し、「AaaS with LINEヤフー」の機能を拡充し続けることで、広告主にとって価値ある情報や施策が提供されることが期待されます。マーケティングの未来がどのように進化していくのか、その行く先に注目です。