ノーベル文学賞受賞から1年を迎える「ハン・ガン文学」を語るトークイベント
2025年9月29日(月)19時から、毎日新聞社が主催するオンラインイベント「『ハン・ガン文学』の魅力を語るーノーベル賞受賞から1年日韓でつむぐ『共感の糸』」が開催されます。このイベントでは、韓国の作家ハン・ガン氏の文学の魅力やその社会に与えたインパクトについて、多様な視点から語られる予定です。
ハン・ガン氏は、昨年10月にアジアの女性作家として初めてノーベル文学賞を受賞しました。特に、彼女の作品「少年が来る」では、1980年の光州事件をテーマにし、国家の暴力がもたらした痛みや、死者と生者の関係について深く掘り下げています。ハン・ガン氏はこの作品の執筆を通じて、「過去が現在を助けられるか」「死者が生者を救えるか」といった問いを追い続けたと述べています。
登壇者の紹介
イベントには、作家でありクリエイターのいとうせいこう氏、韓国文学を日本に広めるキム・スンボク氏が登壇。いとうせいこう氏は東日本大震災をテーマにした小説「想像ラジオ」で名を馳せた作家で、被災者の声を取り上げる作品を数多く発表しています。一方、キム・スンボク氏は、東京・神保町で韓国専門書店を経営し、文化交流を促進してきました。双方の視点は、ハン・ガン文学を通してどのように日本と韓国がつながるかを考える上で非常に重要です。
イベントの概要
トークイベントでは、ハン・ガンの作品が日本の読者にどのように受け入れられたのかを振り返りつつ、言葉の力や文学の社会的役割についても議論される予定です。「ハン・ガン文学の魅力」、「作品が韓国社会にもたらしたインパクト」、「韓国文学を通じた日韓交流の拡大」など多岐にわたるテーマが取り上げられます。特に「想像力を広げる」とは何か、非当事者だからこそできる文学の可能性についても掘り下げられます。
参加者からの質問に応じるQ&Aセッションも用意されており、参加者は直接意見を交わす貴重な機会となります。また、講演後にはアーカイブアーカイブが1カ月ほど視聴できる特典もあるため、参加が難しい方でも楽しめる内容となっています。
参加方法
このイベントは、Zoomを用いてオンラインで行われ、事前にチケットの購入が必要です。一般参加者向けの視聴チケットは1,650円、学割チケットは1,100円となっており、どなたでも参加可能です。締切は9月29日19時までで、事前に登録を済ませておく必要があります。
韓国文学の魅力を再確認し、日本との文化交流の可能性について語りあうこの機会を、ぜひお見逃しなく。