移動映画館が届ける希望の光『めざましテレビpresents cinéma bird』独占配信決定

映画を通じて繋ぐ心、奥能登の希望の灯

2023年12月26日、フジテレビが運営する動画配信サービスFODにて、特別番組『めざましテレビpresents cinéma bird in 奥能登 ―齊藤工と移動映画館の11年―』の独占配信が開始されます。このドキュメンタリーは、移動映画館「cinéma bird」に密着し、被災地の人々に映画体験を届け続けてきた齊藤工の取り組みを描いています。

充実した11年間の歩み

cinéma birdは、2014年に宮城県石巻市で初めての上映が行われ、その後福島、熊本、北海道、愛媛など、様々な被災地を訪れてきました。お寺や体育館など、多様な場所で映画館をひとときだけ作り上げ、地域の人々と感動を共有することを目的としたこのプロジェクトは、次第に多くの方々に愛される存在となりました。

2024年の元日、能登半島地震による大きな被害を受けた石川県・珠洲市でのイベントは、町の映画館が消えた後、多くの人々に笑顔と思い出を与えるきっかけとなりました。映画の上映を通じて、かつての思い出を呼び起こし、町の人々の心に希望の灯をともすことがこのプロジェクトの真髄です。

被災地への愛と情熱

「私のライフワークであるcinéma birdという移動映画館プロジェクトが、なんとめざましテレビさんのお力添えにより、FODさんにて特別番組が配信されることになりました。」と齊藤工が述べるように、このプロジェクトは彼の情熱が込められたものです。2014年より始まったこの活動は、被災地の人々に映画を通じて心の安らぎを提供することを目指してきました。

番組では、これまでの様々な地域での上映活動や、そこで出会った人々とのエピソードも紹介されます。映画を楽しむことができる場所が少ない地域で、どのように人々がつながってきたのか、その証言が集められています。

家族や地域をつなぐエンターテイメント

特に、2020年にはコロナ禍の影響も受け、初めての「ドライブインシアター」が東京都江戸川区で開催されるなど、時代の変化にも柔軟に対応しました。医療従事者を招待した上映会も行われ、大切な人と同じ感動を分かち合うことの喜びを再認識した瞬間でした。

さらに、2023年には熊本県小国町で医療従事者を招くイベントも成功を収め、このように地域の人々に笑顔を届け続けています。その思いは、移動映画館を支える全てのスタッフに共通するものであり、地域貢献とエンターテイメントの両立を見事に実現しています。

一度限りの映画体験

映画の上映によって人々が「会いに来る」温かいコミュニティを築くことが目的です。奥能登でのイベントも、そんな地域の映画館の思いを引き継ぎます。「もう一度映画館を。」という願いが映画上映を通して再燃し、地域の再興へ向けた強い意志を感じさせます。

生きる希望を与えるこの取り組みは、今後も続けられていくことでしょう。ぜひ、独占配信を通じてこの感動の瞬間を体験してみてください。