Weverseの成功を牽引するチェ・ジュンウォンの講演
2022年12月4日、アメリカ・ニューヨークで開催された「ロイター ネクスト」フォーラムに出席したWeverse Companyの社長、チェ・ジュンウォン氏が、スーパーファンをターゲットにした新たなビジネスモデルについて講演を行いました。ロイター ネクストは、世界のリーダーたちが集う大規模なイベントであり、チェ氏は韓国企業の代表として唯一参加しました。
Weverseの価値とスーパーファン
チェ氏は、Weverseが提供するプラットフォームの独自性と、その広がりを強調しました。Global Superfan Platformとして知られるWeverseは、アーティストとリスナーを直接つなげる場で、特にスーパーファンと呼ばれる熱心なファン層の獲得に力を入れています。「スーパーファンとは、アーティストとの関係を深めたいと考え、アクティブに彼らの活動を支援するファンを指します。彼らはコンサートやストリーミングを通じ、アーティストのキャリアに影響を与える重要な存在です」とチェ氏は述べました。
テクノロジーを活用したコミュニケーション
また、WeverseではAIやテクノロジーの活用が進められています。チェ氏は、「Weverseは単にファンとのやりとりを促すプラットフォームではなく、より良いユーザー体験を提供するために内部の生産性向上にAIを活用しています」と説明しました。この取り組みは、アーティストとファンとの距離を縮めるだけでなく、リアルなコミュニケーションの価値を高めることを目指しています。
リアリティの大切さ
記者からの「AIが進化する昨今、ユーザーがリアリティを感じることが難しいのではないか?」という問いには、チェ氏は「だからこそ、Weverseが求める価値はリアリティです。技術が進むほど、実際のコミュニケーションの価値が見直されるべきだと考えています」と強調。スーパーファンが集うWeverseの特性が、アーティストにとっての心理的安全スペースを生み出し、素の姿が見える瞬間を作り出していると語りました。
ファンダムの力を信じて
フォーラムの終盤では、音楽産業の未来についても言及されました。「音楽産業全体の成長率が鈍化している現在、ファンダムプラットフォームによってスーパーファンの力が業界を活性化させると信じています」と述べ、特に2025年を見据えたプラットフォームの進化計画についても触れました。アメリカ市場における個性重視の特性を活かした新機能の導入や、ファンがアーティスト商品をデザインできる『マーチ・オン・デマンド』など、具体的な戦略が語られました。
最後に、チェ氏は「今後もアーティストとファンの重要な瞬間を最大化し、より良い体験を提供できるよう努めていきます」と抱負を述べ、聴衆の期待が高まりました。Weverseというプラットフォームが、どのように音楽業界を変革していくのか、その今後が楽しみです。