シニアと孫の新関係
2025-05-14 11:54:05

孫との絆が薄れる中で進化するシニア女性の消費意識とコミュニケーションスタイル

シニア女性と孫の関係を探る調査結果



2025年、ハルメク 生きかた上手研究所が行った調査によると、55歳から87歳の女性259名を対象に、孫との関係性に関する実態が明らかになりました。この結果は、少子化やライフスタイルの変化が影響し、コミュニケーションスタイルに大きなシフトが起きていることを示しています。

孫とのコミュニケーション頻度の変化



調査結果によると、孫との接触頻度は「直接会う」以外で減少していることが分かりました。具体的には、電話やLINEなどのコミュニケーション頻度が減少し、今後のコミュニケーション意向においても「どちらともいえない」が約58%と最も多い結果となりました。このことから、シニア世代は直接会う時間は確保しているものの、その他の方法での関わりが薄れているようです。

孫との時間の過ごし方



調査に参加したシニア女性たちは、孫と過ごす際に「おしゃべりをする」「食事をする」「おもちゃで遊ぶ」といった親抜きでの活動を多く挙げています。また、同性の孫と一緒に「ショッピング」を楽しむ傾向も見られます。このような傾向は、親世代と違った関係性を築く上での新たなスタイルといえるでしょう。

増加する『孫消費』



興味深いのは、孫に対する年間支出が約18万円となり、前回の2023年と比較して約3.7万円も増加している点です。主な支出項目は「お小遣いとして現金を渡す」「食事代」「物品購入」などで、将来のための教育費への投資も増えていることが伺えます。この支出の増加は、物価上昇の影響もあるものの、孫の将来を見据えた投資意識の高まりとも考えられます。

教育に対する意識の高まり



調査結果では「孫に教えてあげること」として「礼儀やマナー」「生活の知恵」「社会のルール」が上位に挙がりました。これにより、シニア女性たちが教育やマナーにおいて「親よりも優れた存在である」という意識を持っている可能性が示唆されます。今後は、物理的な接触から精神的な投資へとシフトする流れが続くでしょう。

大阪・関西万博への期待



調査の中で、「孫と大阪・関西万博に行きたい」との回答は約12.4%にとどまりました。「万博に興味がない」や「混雑が予想される」といった理由が多数挙げられています。しかし、一方で「未来の社会を孫と共に体験したい」「異文化を味わわせたい」といったポジティブな理由もあり、シニア女性たちの視点には多様性が見られます。

まとめ



ハルメクの調査結果を通じて、シニア女性の孫との関係性や消費行動には新たな変化が見られます。コミュニケーションのスタイルはダイナミックに変化し、孫への投資意識は高まっていることが明らかになりました。今後、シニア世代が孫との関係をどのように築いていくのか、注目が集まります。孫との絆を大切にしつつ、未来を見据えた消費行動が進化していくことが期待されます。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

関連リンク

サードペディア百科事典: ハルメク シニア

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。