いじめや人権問題に対応する新教材の登場
「いじめや人権、話し合おう、変えていこう。Changers(チェンジャーズ)」と千葉大学教育学部附属中学校が共同で開発した新しい教材が公開されました。このプロジェクトは、授業の専門家とさまざまなクリエイターが力を合わせて教育現場に役立つ教材を無償で提供することを目指しています。今回、イラストレーターの梅雨さんが手掛けた新作2本がその一環としてリリースされました。
proyekについて
Changersプロジェクトは、学校や地域の教育活動に寄与するため、多角的な視点から問題を考えるきっかけを提供しています。今回の教材は、特にいじめや人権問題に焦点を当て、学生たちが共感を持ちながら議論できるような内容に仕上げられています。全作品は、WEBサイトから無料で利用可能です。自宅学習や学校での授業に役立てられる多様なフォーマット( PDFや動画など)でも配信されています。
新作教材の紹介
公開されたのは、以下の2作品です。
教材No.017 友だちと恋愛、どっちが大事?
この作品では、中学生のアユ、カエデ、ミユキの間に生じる恋愛による衝突を描いています。アユが彼氏を作ったことで、今までの3人の関係に不穏な風が吹き抜けます。梅雨さんの言葉を借りれば、単純な善悪を超えて、「どうすれば良いのか」「どう行動するのか」を共に考える手助けをしてくれるストーリーです。
動画はこちらで視聴可能
教材No.018 思いをこめたプレゼント
この作品では、陸上部の生徒たちが顧問の先生に贈るプレゼントについて話し合う中で、それぞれの金銭感覚の違いが浮き彫りになります。この物語を通じて、登場人物たちはどのようにお互いの気持ちを尊重し合えるのかを模索します。社会的な価値観の異なる視点が反映されたこのストーリーは、生徒たちの関係にも重要な影響を与える可能性を秘めています。
動画はこちらで視聴可能
どのように使われるか
これらの教材は、道徳的な教育だけでなく、特別活動や総合的な学習の時間にも応用可能です。全10作品にわたるシリーズは、それぞれのストーリーが異なる視点からの議論を促し、生徒同士が積極的に意見を交わすきっかけを提供します。
また、教材は学校支給の端末でも簡単にアクセスでき、授業中だけでなく家庭での学びにも役立つように設計されています。
教育現場とクリエイターのコラボレーション
教育に対する新たなアプローチを試みるこのプロジェクトには、千葉大学の教育学部教授や他の専門家が参加し、今までの教育現場では扱われにくかったテーマを積極的に取り上げることを目指しています。これにより、子供たちがより良い人間関係を構築するための実践的な知識を得られることが期待されています。
まとめ
以下のプロジェクトは、一人一人が自らの行動を考え、人権やいじめ問題に対する理解を深め、解決に向け共に歩むための重要なツールとなることでしょう。教育現場における「議論」と「共感」の重要性を再認識し、治癒的な環境を築く一助となることを期待しています。詳細な教材情報は、公式ウェブサイトからもチェックできます。まずは
こちらへ訪れ、新しい学びの扉を開いてみてください。