マンボウ・キー初作品集
2025-07-09 18:33:02

台湾アーティスト・マンボウ・キーの初作品集『HOME PLEASURE』が登場!

台湾アーティスト・マンボウ・キーの初作品集『HOME PLEASURE』について



台湾を拠点に国際的に活動するアーティスト、マンボウ・キー(登曼波)がついに日本初の作品集『HOME PLEASURE(ホーム・プレジャー)』を発表します。この作品集は2025年7月30日に株式会社パルコ(PARCO出版)より発売される予定で、全国の書店やオンラインストアなどで入手可能となります。

マンボウ・キーの独自のアート


マンボウ・キーは現代アートとファッションフォトグラフィーの境界を自在に行き来するアーティストとして知られています。彼の名作『Father’s Videotapes』(台北美術賞グランプリ受賞)を含む、この作品集には未発表の作品や日本未公開の作品も収められています。また、彼が影響を受けた故・父への手紙や、彼のバックグラウンドに根ざした作品が特徴的です。特に、客家系民族のルーツや日本統治時代に生まれ育った祖母を描いた作品は、彼のアイデンティティの探求を如実に表現しています。

この作品集は、2024年に始まる日本での個展の前触れとされ、2025年5月には渋谷パルコでの展示が控えています。実際に展示された作品やその熱狂的な反響を、一冊に凝縮したものと言えるでしょう。

設計と装丁の魅力


マンボウ・キー自身が手がけたアートディレクションやデザインは、作品集そのものを作品とするという意義深いもので、蛇腹装丁や袋綴じといった工夫を凝らした装丁が施されています。これにより、写真や手紙が意図的に配置され、隠されたページを覗く楽しさも味わえる仕掛けが盛り込まれています。このように、鑑賞者は感じる動きを通じて、新たなアート体験を得ることができるのです。

マンボウ・キーのアートの起源


彼の芸術は1994年に転機を迎えます。この年、彼は父が秘蔵していた自撮りのセックス・テープを発見し、自身の物語が始まりました。マンボウ・キーは不安や戸惑いを抱えながらも、自らのアイデンティティと家族関係の奥深くに迫る探求を始めます。この過程で、家族、ジェンダー、セクシュアリティといったテーマを通じて、彼自身の人生や台湾のクィア・カルチャーを映し出す作品を創り出しています。

帯コメント寄稿者の言葉


書籍の帯には、台湾初代デジタル担当大臣であるオードリー・タンのコメントが寄せられています。彼女は、「誰もが記憶を新たな物語に変えることができる自由の大切さ」を語り、マンボウ・キーの作品が持つ開放性と文化への信念の重要性を強調しています。

アーティストプロフィール


マンボウ・キーは、台湾・台中出身の写真家および映像作家であり、個人のルーツや経験を基に作品を発表しています。2000年以来、彼は台湾国内外で多くの展示に参加してきました。特に、2020年には台湾の国立美術館の特別展に選ばれるなど、その存在感は増しています。

この作品集『HOME PLEASURE』は、マンボウ・キーの創作のすべてを理解するための貴重なバイブルとなることでしょう。ぜひ手に取って、彼のアートの世界に浸ってみてください。また、作品集には日本語、英語、そして中国語の3カ国語による表記がされており、国際的な視点からも楽しむことができます。

【書誌情報】
  • - タイトル:HOME PLEASURE(ホーム・プレジャー)
  • - 著者:マンボウ・キー
  • - 頁数:230ページ
  • - 定価:本体6,000円(税別)
  • - 発行:PARCO出版


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