エイドリアン・ヤングの個性光るFender新シグネイチャーモデル発表

エイドリアン・ヤングの新シグネイチャーモデルがFenderから登場

Fender Custom Shopは、エイドリアン・ヤングの新しいシグネイチャーモデル『Limited Edition Masterbuilt Adrian Younge Jazz Bass®』を発表しました。このモデルは1960年代後期のデザインにインスパイアされたもので、エイドリアンの独自の創造性を反映した内容になっています。特に注目すべきは、Aged Silver Sparkleラッカー仕上げと内蔵エフェクトが搭載されたハーフフレットレス仕様のネックです。これにより、アーティストとFender Custom Shopが共に作り上げた新たな音楽の可能性が広がります。

このシグネイチャーモデルの受注は2025年8月27日（水）から、Fender Flagship TokyoやFender Custom Shopショーケースディーラーにて開始されます。

エイドリアン・ヤングの音楽的背景

エイドリアン・ヤングは2000年にデビューし、壮大なソロEP「Venice Dawn」により名声を得ました。この作品には彼のソウルクラシックとヒップホップへの深い愛情が込められ、多くの熱心なファンを惹きつけました。その後、2009年に発表された映画『Black Dynamite』のサウンドトラックで更なる注目を浴びました。彼の才能は、音楽プロデュースや新たなレコードレーベルの設立に繋がり、ケンドリック・ラマーやA Tribe Called Questのアリ・シャヒード・ムハマドとのコラボレーションを通じてさらに広がりました。

純粋な芸術性の追求

ヤングの音楽キャリアにおいては、「純粋な芸術性」が常に重要なテーマです。彼が手がける作品は全て、誠実な音楽への愛が深く根付いています。彼の独自のプレイスタイルは、60年代のソウル、ファンク、R&Bの影響を受けながらも、ヒップホップの技術も取り入れた未来的なアプローチがあります。このシグネイチャーモデルは、エイドリアンの幅広い表現に応えるために作られました。

クラシックと革新の融合

Fender Custom Shopの製品開発ディレクター、チェイス・ポールは、「エイドリアンのヴィンテージ機材への愛や独自のプレイスタイルが、このジャズベースにしっかりと反映されています」と話します。このベースは、1970年代のプロデューサーが秘蔵していたような存在感を持っており、エイドリアンの創造性とスタイルを完璧にキャッチしています。

マスタービルダーのリーヴァイ・ペリーは、エイドリアン・ヤングの個人用ジャズベースを忠実に再現し、ダークローズウッドの指板や独特なピックアップ構成で、あたたかい音色を実現しています。彼は「このベースには、革新的な要素が多く詰まっており、過去のクラシックさも忘れていない」と語ります。特に注目されるのは、ユニークな内蔵エフェクトで、60年代風のファズとトレモロが奏でるサウンドの幅広さです。

楽器としての役割

この新しいシグネイチャーモデルは、10フレット以降のフレットレス部分と一緒に使うことで、70年代のファンクグルーヴやシンセサイザーのようなメロディにシームレスに切り替えることが可能です。リーヴァイ・ペリーは「エイドリアンへの敬意を表しながら、クラシックとコンテンポラリーを融合することが最も重要だと思っています。このプロジェクトに関わることができて光栄です」とコメントしています。

動画での紹介

エイドリアン本人がこのシグネイチャーモデルについて語る動画『In Conversation with Adrian Younge』は、Fender公式YouTubeチャンネルにて公開中です。彼の独自のアイディアや魅力を直接感じることができる機会をお見逃しなく。

この新しいシグネイチャーモデルは、今後多くのミュージシャンたちに影響を与えることでしょう。音楽の未来を担う一品としても注目です。