オーディション『エンドゲーム』
2025-03-12 16:29:21

新国立劇場によるフルオーディション企画第8弾『エンドゲーム』全キャスト募集中!

新国立劇場が展開するフルオーディション企画の第8弾として、サミュエル・ベケットの名作『エンドゲーム』のキャストを募集します。この企画では、すべての出演者を公募によって決定することが特徴で、2026年5月の公演を目指します。

芸術監督の小川絵梨子が演出を手掛ける本作のオーディションは、2025年3月12日から開始される予定です。応募者は4月から5月にかけて実施されるオーディションに参加し、見事合格した場合には公演に出演する機会を得ることができます。

小川芸術監督は、『エンドゲーム』を「終わらないためにどう生きるか」を探求する物語とし、特に終末的状況における人々の姿に焦点を当てています。登場人物たちは、荒廃した世界の中で繰り返される日常を生き抜いていく様子が描かれており、その姿勢は普遍的な人間の姿とリンクしています。

また、小川監督は過去のフルオーディション企画では、様々な作品を通じて多彩な人々との出会いがあったと振り返り、視野を広げることの重要性を強調しています。彼女は、今回の作品に興味を持った方々に応募してほしいと呼びかけ、高い期待を寄せています。

演じる役柄は、ハムと、彼に関係のあるクロヴ、両親のナッグとネルの4名。年齢は設定されているが、実年齢との一致は求めず、誰でも自由に応募できる点が魅力的です。

『エンドゲーム』では、退屈な日常にうんざりしながらも、絶望の中でどう生きるか、何を希求するかといったテーマに取り組みます。まず、ハムという盲目の男が車椅子に座り、クロヴが彼の主として日々の会話を繰り広げます。物語は、襲いかかる終末の中で、日常の葛藤や人間の希望を描いていくことで、観る人に深い印象を残すことでしょう。

その背景には、サミュエル・ベケット自身が『エンドゲーム』を「自分の作品の中で最も嫌いじゃない作品」と称し、登場人物の存在意義を問い続ける姿勢に、観客は共感することができるでしょう。小川監督としては、時間や存在への無力感との対峙を通じて、人間の強さや希望を描き出す意図があると感じます。

新国立劇場は、オペラやバレエをはじめ、多様な舞台芸術の発信地として知られており、今回のオーディション企画もその一環です。劇場では年間250ステージもの公演を行い、新しいアーティストの育成にも力を入れています。

公演の詳細や応募方法については、公式ウェブサイトでご確認ください。待望の『エンドゲーム』に参加するチャンスをお見逃しなく!


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: 新国立劇場 エンドゲーム 小川絵梨子

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。