地方創生を背景にしたHIPHOPの力
徳島県三好市で活動するHIPHOPグループ『Miyoshi DOGGs』が新たに公開したミュージックビデオ『Miyoshi After All』。この作品は、地方創生を目的に結成され、三好市の若者たちがどのように過ごし、感じているのかを描いています。公開日は2025年4月15日。
今年2月には第1作『Miyoshi Love』がリリースされ、国内外からの関心を集めるなど、その活動は大きな反響を呼びました。続編としての『Miyoshi After All』は、さらに地元のリアルな生活にフォーカスを当てた内容となっています。
映画の舞台は池田町マチ
今回のムービーの舞台は、昔ながらの風情が残る池田町マチです。アーティストのTkLeo氏や地元の中高生たちが出演し、彼らの誇らしさや日常生活の実情が描かれています。
撮影にあたっては、地域住民からのインタビューも実施。「刺激が少ないけれど、居心地が良い」という彼らの言葉が、作品の中に深く根付いています。このような感情に寄り添う形で制作された『Miyoshi After All』は、地元に対する複雑な感情を抱える多くの人々に共感を呼び起こすことでしょう。
音楽に込めたメッセージ
楽曲は完全オリジナルで、ラッパーのTARO SOUL氏が制作を担当しました。彼は「三好の若者たちは“何もない”この町においても美しい自然や近しいコミュニティの大切さに気付いている」と語り、その想いを音楽に込めました。
彼は、田舎でも都会でも若者たちの日常が“暇つぶし”であることを感じ取ったとも述べており、その中で生まれる倦怠感やダークな側面を表現。流れるようなビートには、攻撃的なJersey Clubが選ばれ、日常を強く音楽に反映させています。
地元の風景に息づくリアル
MVの撮影地は、フレスポ池田の駐車場や通学路など、地域に密着した場所が選ばれています。これにより、視聴者は身近に感じられる日常の風景を楽しむことができます。
『Miyoshi After All』のメッセージの中心には、三好市が抱える「ないもの」の価値への気づきがあります。都会的な便利さが不足している一方で、豊かな自然や暖かいコミュニティが根強く存在しています。
この作品は、そういった“ないことの魅力”を肯定する視点から三好のリアルな魅力を伝えるものです。
今後の展開
『Miyoshi After All』は単発のプロジェクトではなく、計6作のリリースが予定されています。第一作は市民へのサプライズとしてスタートしましたが、今回は特に三好の若者たちが積極的に表現を担っています。今後も地域外からも呼びかけ、三好市の活性化を目指していきます。
現在、YouTubeやInstagram、TikTokで公開中の『Miyoshi After All』。ぜひ視聴し、三好市の現在の風景を体験してください。