映画レーベル「NOTHING NEW」が手掛けた『チルド』が受賞
2022年に設立された映画レーベル「NOTHING NEW」が、ついに初の実写長編映画『チルド』を完成させ、第76回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品されました。日本時間21日20時(現地時間正午)に行われた記者会見で、国際批評家連盟(FIPRESCI)賞を受賞したことが発表され、関係者の喜びが広がりました。
作品の特徴
授賞式では、「ホラー・コメディとしての軽妙なエッセンスと極端な暴力表現の間で、ユーモアと恐怖が交じり合う本作。現代の日本の若者たちが面する仕事の過酷さや有害な家族からのプレッシャーを鋭く描写しており、審査員たちの心を強く掴みました」と紹介されました。この作品は、ファンタジーと現実が交錯する中で、現代社会の厳しさを描いたものです。
ラインプロデューサーの長束雄介が壇上に立ち、「この栄誉ある賞を受賞できたことに感謝します」と述べました。これまで短編映画を多く手掛けてきた「NOTHING NEW」にとって、本作は初の長編作品であり、三大国際映画祭での初受賞に該当します。国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞は、映画批評家たちが選出するもので、作品の芸術性や新奇さ、挑戦的な表現が評価されます。
上映の反響
ベルリン国際映画祭の間、公式上映は全4回行われ、すべての回が売り切れとなりました。特にワールドプレミア上映後は、話題が広がり、観客からの関心が集まりました。夜22時に始まる回にも多くの人々が詰めかけ、上映後のQ&Aセッションでは、観客からの質問が途切れることなく寄せられました。深夜過ぎにも質問を求める人々の列が続く様子が見られました。
キャストと公開予定
本作はコンビニを舞台にしたホラー作品で、主演には『寄生獣』『爆弾』などで知られる染谷将太が務めています。また、唐田えりかや西村まさ彦の存在も注目を集めています。日本での劇場公開は2026年に予定されています。
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監督 コメント
監督の岩崎裕介は、「初めての長編映画でこの栄誉を受け、夢のようです。個人的な物語が多くの人々に届き、共感や衝撃を与えられたことは本当に嬉しいことです。今後も学びを続け、次の作品に挑戦したいです」とコメントしました。
染谷将太のコメント
主演の染谷将太も喜びを語り、「このような素晴らしい評価をいただけるとは思っていませんでした。監督の独特の哲学に触れてもらえて嬉しいです」と語りました。多様な作品で活躍する染谷は、新たな映画文化の発展に寄与することを望んでいます。
ベルリン国際映画祭について
ベルリン国際映画祭は、カンヌ国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつで、革新性と作家性を重視したフォーラム部門もあり、日本映画が注目を浴びる重要な舞台です。
本年も、多くの期待が寄せられる第76回ベルリン国際映画祭は、2026年に開催される予定です。この映画『チルド』は、そんな舞台での成功を収めた一作です。