新刊書籍『JSQC選書39』登場!
2025年8月8日に、一般財団法人日本規格協会から新たな書籍『JSQC選書39モノづくりにおけるマネジメントへの誘い-体験的教材を用いた学び』が発行されることが決まり、今、その予約受付が始まっています。著者は数学と経営工学の専門家である竹本康彦氏で、税込価格は1,650円、四六判の168ページというコンパクトな内容です。
マネジメントの魅力を探る
本書では、マネジメントが他の技術分野に比べ「地味」とされ、若い世代にどうやって興味を持たせるかがテーマになっています。特に理工学部の学生は風洞実験やエンジンの動作、電子回路の組み立てなど、視覚や体験を通じた「見せる」学びに魅了されがちです。そのため、マネジメントについても同様に、「目に見える」実践を通じて理解を深める必要性があるとの認識が著者にはありました。
竹本氏は学生たちとの共同研究を通じて、実験や演習を重ねながら、マネジメントを体験的に学ぶための教材を開発しました。これらの教材は、大学での卒業研究や企業研修で実際に使用され、高い評価を受けています。学びの過程で、自らの手を動かし、失敗を重ねることでマネジメントの本質を理解できる内容が詰まっています。
具体例で学ぶマネジメント
本書は、さまざまなものづくりの現場で実践できるマネジメントを具体的なシーンを交えながら解説しています。この体験を通じて、読者はより深くマネジメントという概念に触れ、その重要性を直感的に理解できるよう工夫されています。「地味」とされがちなマネジメントに実際の興味と深い理解をもたらすための実践的なアプローチが、本書の中に明示されています。
本書の構成
1.
はじめに
本書の目的やマネジメントの重要性について。
2.
体験的学びの実践例
具体的な実践例を通じて学ぶことの意義。
3.
バラツキについて学ぶ
マネジメントに必須な「バラツキ」の概念。
4.
測定誤差について学ぶ
データ管理における重要な因子。
5.
ブルウィップ効果について学ぶ
サプライチェーンにおける解説。
6.
仮説検定について学ぶ
データ分析の基礎。
7.
作業改善について学ぶ
効率化と生産性向上の秘訣。
8.
ライン設計について学ぶ
実際の生産ラインを通しての学び。
9.
おわりに
これからのマネジメントに向けての提言。
結論
『JSQC選書39』は、モノづくりにおけるマネジメントを深く学べる一冊として、多くの学生や企業の方々にとって価値のある内容となっています。著者の竹本氏が提案する「体験的教材」を用いることで、従来のマネジメントの枠を超えた、新しいアプローチでの学びが期待できるでしょう。興味のある方は、ぜひ予約してその魅力を直接体験してほしいです。