東西文明対話シンポの開催
2025-07-23 00:08:29

東西文明対話学術シンポジウムが東京で盛大に開催されました

東西文明対話学術シンポジウム in 東京



2025年7月22日、東京都港区赤坂に位置する「多元文化会館」で『東西文明比較互鑑』の出版3周年を記念する「東西文明対話学術シンポジウム」が開催されました。このイベントは、著者である潘岳氏の書籍がもたらした学術的、社会的影響を再評価し、新たな東西文明対話を深めることを目的としています。

イベントの協力者


シンポジウムは一般財団法人日本アジア共同体文化協力機構とアジア太平洋観光社の共催によって実現し、日本華僑華人聯合総会など多くの団体が協力して参加者を迎えました。会場には、日中友好会館の代表である黄星原氏や、一般社団法人中国研究所会長の田中哲二氏をはじめ、約30名の識者や文化関係者が集まり、盛況のうちにスタートを切りました。

開会の挨拶


冒頭では、元駐中国大使で日中友好会館の会長を務める宮本雄二氏が、挨拶を行い、今の世界における東西文明の対話の重要性について述べました。宮本氏は、文明間の交流が今後の国際関係において果たすべき役割を強調しました。

第一部:講演セッション


シンポジウムの第一部では、「日中学者による東西文明対話――現代の世界に東洋文明はどういう貢献ができるか」と題し、法政大学名誉教授の王敏氏が司会を務めました。宮本雄二氏や関西大学の陶徳民氏、元駐フランス大使の小倉和夫氏、さらには中国から来日した婁暁琪氏らが登壇し、各々の視点から文明の共生や歴史的知恵に関する貴重な見解が示されました。特に、中国文明観やアジアの連帯についての意見は、深い討論を呼びました。

第二部:パネルディスカッション


次に行われたパネルディスカッションでは、朱建栄氏の司会のもと、第一部の講演者に加え、会場の参加者も交えて活発な意見交換が行われました。ここでは、文明間の共通点や今日のグローバル課題に対するアプローチなどについて、多様な視点から議論が進行しました。

シンポジウム開催の背景


今回のシンポジウムは、潘岳氏の著書『東西文明比較互鑑』の日本語版が2021年12月に出版されたことがきっかけで、今なお国際的な注目を集めていることから実施されました。昨今のウクライナ戦争や地政学的な対立を背景に、文明間の対話の必要性がますます高まっています。特に中国やインドといったアジア諸国の台頭により、東洋文明の再評価が進む中、日本は東洋的価値と西洋的価値を融合させた「橋渡し役」を果たす重要な位置にあります。

今後の展望


このシンポジウムを通じて目指される成果として、日本の社会において「多元一体・共生文明」の理念がより広く理解され、認知度が高まることや、東西文明対話の深化が期待されています。さらに、学術研究の促進や潘岳氏の著作の社会的影響力の向上も見込まれています。これを機に、国際的な文明間の相互理解が一層進むことが期待されます。

このように、東西文明対話学術シンポジウムは、多角的視点からディスカッションが行われ、現代における文明の意義や役割についての重要な議論が展開されました。今後の展開にも大いに注目が集まることでしょう。


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