新作ミステリー登場
2025-06-02 15:20:51

ミステリー新星、江戸の怪談と和菓子で空間を超える!

新作ミステリーの誕生



江戸の町を舞台にした異色のミステリー『鬼にきんつば坊主と同心、幽世しらべ』が、2025年に新潮社から刊行されて以来、発売5日という短期間で重版が決定しました。著者の笹木一氏は、この作品で「日本ファンタジーノベル大賞2025」の最終候補に名を連ねるなど、その人気の高さが伺えます。

この作品は、コワモテの同心・河原小平次と、美貌の僧侶・蒼円がコンビを組んで幽霊の謎を解くというストーリー。特に、登場する和菓子の描写が読者の心をつかみつつ、物語全体を引き立てています。

鬼のような同心とイケメン僧侶の最強バディ



作品の魅力はまず、そのユニークなキャラクター設定にあります。小平次は一見、恐ろしい印象を与える同心ですが、実は甘党で幽霊が大の苦手。このギャップが物語に深みを与えています。一方、蒼円は彼の店子でありながら、実は幽霊が見えるという特殊な能力を持っています。この二人が共に幽霊の訴えを受けて事件を解決していく様は、何とも斬新です。

和菓子の美味しさに引き込まれる



文庫解説を担当した恩田陸氏は、「この小説に出てくる和菓子が美味しそうである」と絶賛。また、「幽霊がもたらす謎を解く過程で、出てくる和菓子も物語の重要な要素だ」と語っています。作中には、きんつばや落雁、豆大福、さらには幾世餅や粟おこしといった懐かしの江戸スイーツが次々と登場し、読者を和菓子の世界へと誘います。

豪華な推薦コメント



本作は、日本ファンタジーノベル大賞の選考委員である恩田陸氏をはじめとして、森見登美彦氏やヤマザキマリ氏からも絶賛の声が寄せられています。恩田氏は、「甘いもの好きのおっかない顔の同心と、綺麗な顔してシビアな坊主の組み合わせが楽しい」と、キャラクター同士の掛け合いも評価しています。

また、森見氏は「読み心地がよく、エンターテインメントとして最高」とし、ヤマザキ氏も「アワードの作品と思わず没頭してしまった」とその完成度を称賛。このように、多くの著名な作家からの高評価が寄せられていることが、この作品の期待の高さを物語っています。

物語のもととなる背景



物語の設定として登場する「鬼の河原」に恐れられる同心の河原小平次には、甘い菓子への異常なまでの愛情と、幽霊への恐怖という二つの秘密があります。物語は、彼が自らの秘密を見破った店子の僧侶・蒼円と共に人知れず殺された女の霊の謎に迫るところから始まります。この展開が、序盤から読者を惹きつけることに成功しています。

日本ファンタジーノベル大賞の未来に期待



『鬼にきんつば坊主と同心、幽世しらべ』は、著者のデビュー作とは思えないクオリティで、シリーズ化の可能性を感じさせています。実際、すでにアニメ化の話題も浮上しており、未来のコンテンツとしての期待が高まっています。

この作品が日本ファンタジーノベル大賞の新たな金字塔となることを期待するファンも多く、笹木一氏の今後の活動から目が離せません。和菓子と幽霊が入り混じる江戸の不思議な物語を、ぜひ手に取って楽しんでみてください。


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