『小説野性時代』2026年3月号が配信開始
株式会社KADOKAWAから、月刊文芸小説誌『小説野性時代』の2026年3月号が2026年2月25日(水)より配信されました。この号には注目の読切作品が満載で、また新たな才能が光り輝く内容となっています。
新しい読切作品
似鳥鶏『生存線』
まず紹介したいのは、似鳥鶏による『生存線』。物語は金を盗んだ男が、逃亡先の山で出会うヘビと、そのヘビに寄生する寄生虫の話です。複数の視点から語られることで物語の深みが増しており、まるで小説の小説を読んでいるような新感覚が楽しめます。この作品は、視点が増えるごとに段落も増えていくという斬新な手法が際立っています。
宮島未奈『当たるも八卦、当たらぬも八卦』
次に取り上げるのは、宮島未奈の『当たるも八卦、当たらぬも八卦』。こちらの物語では、実家の寺のマルシェを活性化させたい真実子が主人公です。彼女の友人光司が提案したのは、占いを通じて客を呼ぶというアイデア。さまざまな冒険を経て、彼女が実現するマルシェの姿が描かれます。
最終回作品
特筆すべきは、冲方丁の『プロジェクト・ダークネス』が最終回を迎えたことです。この作品では、一度死んだ男が異能を駆使して息子を取り戻すため、魔境化した東京を駆け巡る姿が描かれました。壮大なストーリーを締めくくる最終回は、多くの読者の心に残るものとなったでしょう。
おすすめ連載
連載コーナーでは、東畑開人の『ミドル・エイジ・ビギンズ』が進行中です。臨床心理士による「中年期」をテーマにした対談は、深い洞察を提供しており、ゲストには鷲田清一氏が登場。「ボールを預かり、走り抜ける」という言葉は、多くの読者に共感を呼んでいます。
新人賞や大賞の発表
また、今回の号では第17回小説 野性時代 新人賞の最終候補作品も発表されました。さらに、46回横溝正史ミステリ&ホラー大賞の一次選考通過作品も紹介されています。新しい才能や話題作が多く、読者にとっては目が離せない内容です。
書誌情報
今号は電子雑誌として、毎月25日に配信され、定価は385円(本体350円+税)で購入が可能です。また、ダウンロード型の電子書籍に加え、角川文庫やラノベ読み放題、カドブン、カクヨム、noteなど、多様なプラットフォームでも楽しめる展開となっているため、ぜひチェックしてみてください。
読者のみなさん、新たな物語との出会いをお楽しみに!