子ども視点の絵本
2025-02-05 11:34:32

「すいちゃんはいそがしい」誕生秘話と子どもの視点を体験できる展示会

こども定点観測絵本『すいちゃんはいそがしい』の誕生秘話



こども向けの新たな絵本『すいちゃんはいそがしい』が、2025年1月23日に発売される。この絵本は、「こどもの視点ラボ」と呼ばれる専門チームの研究から生まれた作品で、こどもがどのように時間を感じ、日常を過ごしているかを伝えるものだ。これに伴い、体験型展示イベント「もっと!こどもの視展~こどもになる12の体験~」が2025年2月1日から二子玉川ライズで開催され、実際に参加することでその魅力を体感できる。

こどもの視点ラボの取り組み



「こどもの視点ラボ」は、こどもの視点を研究し、大人と子ども、親と子の理解を深めることを目的とした団体だ。このラボは、さまざまな専門家と連携しながら、こどもが日常生活でどのように感じているのかを探求してきた。昨年も数多くのテーマで研究を実施し、その成果をもとにさまざまな書籍を出版している。

今回の『すいちゃんはいそがしい』も、その一環として誕生した。ラボは、「大人が話すのではなく、子ども自身が言葉を持つ」ことが重要だと考え、特に子どもが持つ独自の時間感覚を表現することに注力した。この絵本の制作にあたっては、こどもが自らの目線で時間を語ることを目指している。

作品の制作過程



絵本の制作に関わったのは、クリエーターや編集者たちで、特に担当編集者の田中百合さんは「たまたまラボの活動を知り、大ファンになった」と語る。彼女が特に惹かれたのは研究の中でも「いとちゃんの30分」というテーマで、この研究は公園で遊ぶこどもの一瞬一瞬を捉えたものだった。

田中さんは、ラボの石田文子さんと直接やりとりし、「ぜひ一緒に絵本を作ろう」と声をかけたところから話が進むこととなった。彼女の思い描く「子どもが感じる時間感覚」を子ども自身の視点から表現するため、さまざまなアイデアを持ち寄り、試行錯誤の末に『すいちゃんはいそがしい』が形になる。

実際の体験に基づいた絵本



撮影には特別な工夫が施されており、すいちゃんの日常を忠実に再現するため、定点にカメラを設置して自然とその動きを捉えた。特に、リラックスしたすいちゃんの表情を捉えたページは、多くの親たちに共感を呼ぶことになった。

「子どもがどれだけ多くの出来事を短い時間の中で体験しているかを表現しようとしました。そのため、巻末には「すいちゃんの1日のできごと」をリストアップしたところ、文字だらけになりすぎてしまいました」と田中さんは笑いながら話す。

展示イベントの魅力



「もっと!こどもの視展」では、こどもが実際に感じることや体験できる仕組みがふんだんに盛り込まれている。リアルなアプローチを通して、大人も子どもも新たな気づきを得ることができるだろう。

展示内には、ラボが開発したさまざまな体験型展示が設けられており、実際に手に取って学ぶことができる。特に、幼い頃の体験をダイレクトに体感できる「ベイビーヘッド」や、当時の視点を再現した展示は、とても魅力的だ。子どもと大人が新たな形でコミュニケーションを取るきっかけとなりそうな展示となっている。

終わりに



この展示と絵本『すいちゃんはいそがしい』を通じて、子どもたちの視点がどれほどの力を持っているか、大人たちも気づくことができるはずだ。二子玉川ライズの会場では、2025年2月25日まで開催されており、多くの人々に見てもらう価値がある。この機会にぜひ家族で訪れて、新たな発見を楽しんでもらいたい。


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