新刊『TRAIL LEARNING』が教える歩くことの意味と価値

歩くことと学びを結びつけた新たな書籍『TRAIL LEARNING』のご紹介

一般社団法人3710Lab（みなとラボ）より、待望の新刊『TRAIL LEARNING ー未知を拓く冒険「歩く」』が発売されます。本書は、歩くという行為と学びの深いつながりにスポットを当て、歩くことで自己の物語を紡いでいく楽しさを伝えます。日本財団の助成を受けて実現したこのプロジェクトは、歩きながらの思考や創造性を高めるための新しいアプローチを提案しています。

新しい視点で考える「歩くこと」

歩くことは、何気ない日常の一部と思われがちですが、実は私たちの思考を促進し、創造力を高める重要な行為です。著名な作家レベッカ・ソルニットは『ウォークス』で、歩くことが精神史の中でどのように位置づけられているかを示しました。古代ギリシャの哲学者は、歩きながら議論を重ね、旅を通じて深い自己探求を果たしてきました。この伝統は、現代においても変わらず新しい洞察を得る手段となっています。

本書の共同編集者と内容

本書は、編集長ルーカス B.B.と3710Lab代表の田口康大が手がけています。ルーカスは、静岡県焼津市を起点に「KATSUO TRAIL」という新たなトレイルを生み出し、道を自分で作るという発想を提唱。一方、田口は70以上の海洋教育プロジェクトを展開し、「海と自分とのつながり」をテーマにした活動を行っています。二人の対話から生まれた「TRAIL LEARNING」のコンセプトは、歩くことで学ぶという独自の視点を提供しています。

13名のクリエイターたちが語る「歩く」

本書には、デザイナー、写真家、詩人、アーティストなど、歩くことをテーマに自己を表現する13名のクリエイターが参加しています。それぞれの独自の視点から、「歩くこと」についてのストーリーや体験を共有し、読者にとっての学びの意味を再考するきっかけを提供します。

特に注目すべきは、彼らの物語を通じて「歩くこと」がどのように思考を深め、新たな創造を促すのかという点です。歩くことで得られる気づきやインスピレーションは、私たち自身が重要な意味を見つける手助けとなるでしょう。また、本書を通じて自然とのつながり、自己の存在意義について再認識する機会も得られます。