ルドゥーテとバラ
2025-02-28 12:47:31

特別展『バラ図譜』で巡るルドゥーテの魅惑の世界と花々の歴史

2025年4月12日から6月15日まで、千代田区立日比谷図書文化館にて特別展『バラ図譜』刊行200年「宮廷画家ルドゥーテとバラの物語」が開催されます。この展示会では、ボタニカルアートの巨匠、ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテの代表作『バラ図譜(Les Roses)』を中心に、その魅力を余すところなく紹介します。

ルドゥーテの人生と『バラ図譜』の誕生


ルドゥーテは、花のラファエロ、バラのレンブラントとも称される才人です。彼はフランス革命の激動の時代に生き、ナポレオン皇妃ジョゼフィーヌをはじめとする宮廷の高貴な人々に支持され、名声を築き上げていきました。この展覧会では、彼が描いた『バラ図譜』の170点の作品が一堂に会します。ルドゥーテは、ジョゼフィーヌからバラの絵画の依頼を受け、世界中から集められたバラを精緻に描写しました。その結果、1817年から1824年にかけて刊行された『バラ図譜』は、ボタニカルアートの金字塔として知られることになります。

点刻彫版法による技法


本展の見所の一つは、ルドゥーテの独特の点刻彫版法(stipple engraving)を用いた作品です。この技法は、きめ細かな色彩の濃淡で輪郭を排除し、自然な美を表現することに成功しました。是非、彼が描くバラの多様な彩りをご覧ください。

18世紀フランス貴族の社交を体感


『バラ図譜』の背後には、当時のフランス波乱の歴史があり、多くの貴婦人たちがルドゥーテのファンになりました。ルドゥーテは、彼のレッスンや公開授業を望む貴族たちで大いに賑わい、貴族たちのサロンでは彼の作品が飾られていました。展示会では、彼らが愛したアートに囲まれた場を再現し、訪れる人々はまるで18世紀のフランスの社交界に時間旅行をしているかのような体験ができます。

特別講座やイベント


さらに、展覧会関連のイベントも充実。ルドゥーテの作品についてのトークショーや、彼をテーマにした講演会など、貴重な機会が設けられています。特に、ジョゼフィーヌの花への愛情や、ルドゥーテの人生を通して見えるバラの魅力について語る講座は心を躍らせることでしょう。

開催概要


  • - 会場: 千代田区立日比谷図書文化館5階特別展示室
  • - 開室時間: 10:00から19:00(金曜日は20:00まで、日曜日・祝日は17:00まで)
  • - 休館日: 4月21日、5月19日
  • - 入場料: 一般 500円、学生 300円、千代田区民や中学生以下は無料

お問い合わせ先


日比谷図書文化館: 03-3502-3340

この特別展は、ルドゥーテの美しいバラの世界と、その背景にある歴史を深く理解する絶好の機会です。ぜひお越しください。


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