京都岡崎 蔦屋書店で妖怪画家・柳生忠平の個展
2025年の8月2日から26日までの間、京都岡崎 蔦屋書店において、妖怪画家 柳生忠平氏の個展「妖怪絵圖」が開催される。この展覧会は、香川県小豆島に位置する「妖怪美術館」の館長を務める柳生氏によるもので、GALLERY ENウォールにて実施される。
愛らしい妖怪たちの世界
柳生氏の作品たちは、誰もがどこかで見たことのある妖怪たちを独自の視点でユーモラスに描いている。その存在感は時に不気味でありながら、同時に愛らしさも兼ね備えている。彼が描く不思議なキャラクターたちは、私たち人間の隣人であり、身近な存在でもあるのだ。
展覧会初日には特別イベントとして「妖怪風似顔絵」も実施され、来場者は自身の内面に潜む妖怪的な要素を描いてもらえる機会もある。イベントは30分毎に予約制で、参加費は3,000円(税込)。ここでしか体験できないユニークな似顔絵を是非体験してみてほしい。
柳生忠平の経歴とその意義
柳生忠平氏は1976年に香川県小豆島で生まれ、幼少期から妖怪に強い関心を寄せてきた。2005年には「絵描鬼」としての活動を開始し、妖怪画家としての道を歩み始める。彼の作品の根底には、妖怪たちとの共生や共存の重要性を訴える深いメッセージが込められている。
「妖怪たちは普段はのんびり過ごしていますが、いざという時には自らを守るために武器を持って戦わなければなりません。その武器は彼らの信念です。」と語る柳生氏。妖怪たちを通じて、我々の生活や環境に潜む問題を捉え、何かを考えるきっかけを与えてくれる。
展示作品と書籍の販売
本展では「迎えうつカボソ」を含む全12点の作品が展示され、作品集『POP YOKAI 現代百鬼夜行』も手に取ることが可能だ。この書籍には、日本古来の妖怪から現代の妖怪に至るまでの作品が収録されている。2018年には、その背景や歴史を深掘りした美術館も開館し、柳生氏はその館長に就任するに至った。
展示された作品は、一般販売も行われ、8月2日から10:00より店頭で購入できる他、8月4日から26日までオンラインマーケットプレイス「OIL」でも入手可能となっている。世界中の妖怪をテーマにした彼の作品は、今や国境を超えて多くの人々に愛され始めている。
終わりに
妖怪たちとの共存をテーマにしたこの個展は、観る人に想像力をかきたて、心温まる時間を提供するだろう。アートを通じて、我々が日常生活で忘れがちな大切なものを再考させてくれる。ぜひ、足を運びその目で柳生忠平の妖怪の世界を体験してみてほしい。
イベント概要
- - 日程: 2025年8月2日(土)~8月26日(火)
- - 時間: 10:00〜20:00
- - 場所: 京都岡崎 蔦屋書店 GALLERY ENウォール
- - 主催: 京都岡崎 蔦屋書店
- - お問い合わせ: Tel.075-754-0008
- - URL: 京都岡崎 蔦屋書店
文学とアートが交差する場所、京都岡崎 蔦屋書店でのこのイベントを見逃さないように!