星野智幸の『ひとでなし』が「サッカー本大賞2025」を受賞!
株式会社文藝春秋から出版された星野智幸さんの新作小説『ひとでなし』が、名誉ある「サッカー本大賞2025」で大賞に輝きました。この賞は2014年に設立されたもので、サッカーに関する書籍を対象にしています。2024年度の刊行本の中から、厳選された選考委員によってその栄誉が決定されました。
大賞受賞の背景
サッカー本大賞2025の贈賞式は3月10日に行われ、星野作品『ひとでなし』とアンディ・ブラッセル氏の『流浪の英雄たちシャフタール・ドネツクはサッカーをやめない』が共に大賞を受賞したことが発表されました。この受賞は多くのファンや関係者にとって歓喜のニュースとなり、多くの注目を集めています。
星野智幸さんは、自身のSNSやメディアインタビューで今回の受賞を振り返り、感謝の気持ちを表現しています。「まさか自分の作品がこの名誉をいただけるとは思わなかった。女子サッカーに対する熱い思いを込めて書いたので、この受賞が本当に嬉しい」と語っています。彼は高校時代からサッカーを愛し、女子サッカーが未来を切り開く力を持っていると信じてきました。この作品も、その信念が色濃く反映されています。
『ひとでなし』の魅力
『ひとでなし』は単なるサッカー小説ではなく、女子サッカーを通じて描かれる社会の姿を描写した作品です。星野さんはサッカーがもたらす感動や、生きる力そのものを小説に取り入れることで、読者に強いメッセージを届けようとしました。彼は女子サッカーの魅力を、「スポーツを超えた社会的な変革」と捉え、作品の中にその要素を盛り込んでいます。
星野智幸のコメント
「私にとって女子サッカーは、単なるスポーツではなく、未来の社会を築くための礎です。2003年に初めて日本女子サッカー代表を観てから、その魅力にとりつかれ、20年間その魔力を表現し続けてきました。この作品が多くの人に届き、受賞したことは、私の文学活動にとっても大きな励みとなります。」と先日も語っています。
星野智幸の経歴
星野智幸さんは1965年にアメリカで生まれ、1997年に『最後の吐息』で文藝賞を受賞し作家デビューを果たしました。その後も『目覚めよと人魚は歌う』で三島由紀夫賞、さらに『俺俺』で大江健三郎賞など、多くの賞を受賞しています。彼の作品は、今もなお多くの読者に影響を与え続けています。
書誌情報
- - 書名:『ひとでなし』
- - 著者:星野智幸
- - 定価:3,190円(税込)
- - 判型:四六判
- - ページ数:640ページ
- - 発売日:2024年10月8日
- - ISBN: 978-4-16-391884-6
- - 書誌ページ:文藝春秋 書誌ページ
星野智幸の『ひとでなし』が、どのようにして彼自身の信念を表現し、さらには読者に深く響くものであるのか、受賞の背景にある思いを知ることで、今作の価値がさらに深まります。これからも、彼の作品から目が離せません。