スマホ文学アプリ『コトアム』短歌コンテスト開催
2025年5月にリリースされたスマートフォンでの「ことば」を楽しむ新感覚文学アプリ『コトアム』が、株式会社小学館の文芸誌『GOAT』との初コラボレーションとして、魅力的な短歌コンテスト「ゴートアム短歌賞」を開催することが発表されました。このコンテストでは、現代短歌の巨星である俵万智さんと、ロックバンド「くるり」のフロントマン岸田繁さんが選者を務めています。
『コトアム』とは?
『コトアム』は、オールジャンルの300字以内の文章を投稿できるアプリで、東京ドームグループの新規事業提案制度「mokuMOKU」から生まれました。携帯電話を使って、いつでもどこでも文学を楽しむことができ、まるで「ことばのプレイリスト」を作る感覚で作品を編むことが可能です。他のユーザーが投稿した短篇や詩をお気に入りとして追加し、音楽アプリのように楽しめるのが特徴です。
昨年12月に創刊された『GOAT』は、ジャンルを問わず新しい文学作品が盛り込まれ、多くの読者から支持を受け、短期間で重版が行われるなど、文芸誌としてのフィールドで異例の販売部数を達成しました。
ゴートアム短歌賞の魅力
「ゴートアム短歌賞」では、テーマに沿った短歌1首を募集し、選者である俵万智さんと岸田繁さんがそれぞれ10首を選び出し、一つのプレイリストとしてまとめます。これにより、計20首の素晴らしい短歌が「ゴートアム短歌賞」として評価されます。選者からは、テーマ「食」に沿った短歌が求められ、文学を楽しむだけでなく、表現の面白さや配列の魅力にも焦点が当てられています。
選者のプロフィール
俵万智さん
俵万智さんは、大阪府生まれの著名な歌人で、早稲田大学で学び、短歌の世界に深く関わってきました。1998年にデビュー以来、彼女の作品は多くの読者に支持され、現代とも響き合う表現で心を打つ作品を次々と発表しています。俵さんは、応募された短歌に対しその並べかたで輝きが変わる点を強調し、多くの作品が集まることを期待しています。
岸田繁さん
岸田繁さんは、京都生まれの音楽家であり、バンド「くるり」のリーダーを務めています。作編曲家としても活躍し、数々の映像音楽や管弦楽曲を手がけてきました。言葉の魅力を感じ、短歌を楽しむ距離感を大事にしたいと語る岸田さんは、歌人とのコラボレーションに期待を寄せています。
応募の詳細
「ゴートアム短歌賞」の応募は2025年12月3日から2026年1月15日まで。結果発表は2026年6月を予定しています。選ばれた短歌には、図書カードNEXTとして1万円分の副賞も授与されます。自分の作品に自信がある方は、ぜひこの機会に応募してみてはいかがでしょうか。
まとめ
『コトアム』は、文学体験を日常に取り入れる新たな試みとして、今回の短歌コンテストを通じて、プレイリストのように楽しめる文学の楽しさを広めていきます。応募された短歌がどのように評価され、選者が作成するプレイリストにどの作品が並ぶのか、期待が高まります。文学好きの皆さんも、この機会を逃さず、『コトアム』で新しい表現に出会い、自分自身の短歌の創作に挑戦してください。