分断を乗り越える希望の光を描いた新ドキュメンタリーシリーズ始動

ドキュメンタリーシリーズ『灯りのようなものが、たしかに』が配信開始

社会の分断が広がる中、他者との再会とつながりを描くWEBドキュメンタリーシリーズ『灯りのようなものが、たしかに〜ある出所者と雇った人たちの七つの物語〜』が、2025年12月1日から配信されます。このプロジェクトは、UHB北海道文化放送と日本財団の協力によるもので、全国の多様な地域で出所者の実情を映し出します。

番組の概要

本シリーズは、全国7か所を舞台にした全8話構成のオムニバス形式で、各話に登場するのは、窃盗や特殊詐欺、覚せい剤などの罪で受刑し、再び社会に戻った男女です。彼らは、飲食店や建設業、福祉事業所などで新たに職を得て、偏見を乗り越えて雇ってくれた人々との関係を築いていきます。出所者たちが他者と再びつながり、希望を見いだす姿を通じて、視聴者は深いメッセージを受け取ることができるでしょう。

現在の日本の状況

日本では、再犯率が47%と高止まりしています。そのうち、無職者が約70%を占めており、孤立した状態にある人たちが再び犯罪に手を染めてしまう原因となっています。本シリーズでは、出所者に就労の機会を提供し、彼らが社会とつながる大切さを示しています。自立の道を歩む彼らの姿を見つめることで、視聴者は再犯防止の取り組みの重要性にも気づくことができるでしょう。

作品の特色

本作では、UHB北海道文化放送の映像プロデュース室が映像制作を担当し、知的障害を抱える出所者の悲劇に迫るドキュメンタリーを手掛けてきた実績があります。また、写真家の岡田敦氏が参加し、出所者のリアルな姿を写真で切り取るコラボレーションも行われています。これにより、ドキュメンタリー映像と写真の融合による豊かな表現が実現され、視聴者に深い感動を与えることが期待されています。