東京外国語大学が不平等問題をテーマに展示会開催
東京外国語大学(以下、外大)は、2025年5月19日から29日まで、附属図書館で「日本が『ラテンアメリカ化』する前に私たちにできること」というタイトルの展示会を開催します。このイベントは、外大出版会が刊行した書籍『不平等のコスト――ラテンアメリカから世界への教訓と警告』を記念して実施されるものです。展示会は、不平等という普遍的な社会問題に焦点を当て、観客に問題意識を促すことを目的としています。
展示の概要
本展示では、経済成長を阻害し、民主主義を脆弱化させ、さらなる社会的不信や暴力を助長する不平等の問題が、ラテンアメリカの経験を通じてどのように表れているのかを探ります。他国における事例をもとに、日本に住む私たちが何を学び、どう行動できるのかに焦点を当てます。来場者は関連図書や資料を通じて、経済的、政治的、社会的コストについて詳しく知ることができ、多面的な視点を得ることができます。
開催詳細
- - 会期: 2025年5月19日(月)~5月29日(木)
- - 開館時間: 9:00~20:00 (ただし、5月24日(土)は13:00~20:00、5月25日(日)は休館)
- - 会場: 東京外国語大学附属図書館 2階(東京都府中市朝日町3-11-1、西武多摩川線多磨駅徒歩5分)
展示内容には、書籍『不平等のコスト』に収められた資料や写真が用意され、観客は不平等がもたらす影響について幅広く理解する機会を得ることができます。
ブックトークも実施
さらに、特別なブックトークが実施されます。
- - 日時: 2025年5月23日(金)16:00~17:00
- - 会場: 東京外国語大学附属図書館 2階
- - 参加方法: 事前に申込フォームからお申し込みいただけます。もちろん当日参加も可能です。
申込フォーム
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このブックトークでは、書籍の訳者が参加者とともに不平等の背景や今後の課題について話し合います。観客は積極的にディスカッションに参加し、貴重な視点を得ることができるでしょう。
出版書籍の紹介
展示の中心となる書籍『不平等のコスト――ラテンアメリカから世界への教訓と警告』は、著者ディエゴ・サンチェス=アンコチェア氏によるもので、経済的・政治的な不平等の深刻な影響を訴えています。
- - 著者: ディエゴ・サンチェス=アンコチェア
- - 訳者: 谷 洋之(上智大学教授)、内山直子(東京外国語大学准教授)
- - 価格: 3,000円(税抜)
- - ISBN: 978-4-910635-14-9
現代の日本に生きる我々への警鐘として、地方のケーススタディや豊富な事例から、どのように改革を進めるべきか考えさせられる内容となっています。私たちもこの現代的な課題への理解を深め、変化を求めていく必要があります。
おわりに
この展示会は、単なるイベントではなく、私たちの社会が直面する深刻な問題への関心を高める絶好の機会です。ラテンアメリカの教訓を通じて、私たちはより良い未来を切り拓くための知見を得ることができるでしょう。ぜひ多くの皆さまのご来場をお待ちしております。