音楽の力で実現する共生社会、横浜で特別コンサート開催

音楽の力で共生社会を目指す特別コンサート

2026年2月7日、横浜みなとみらいホールにて、音楽を通じてだれもが「共に生きる」社会を実現するべく、特別なコンサート「ミュージック・イン・ザ・ダーク®」が開催される。このコンサートでは、尺八奏者・藤原道山が率いる尺八アンサンブル「風雅竹韻」と、視覚障がいを持つアーティストたちが共演。照明を消した暗闇の中で、音楽をより深く体感できる新しい側面に触れることができる。

「ミュージック・イン・ザ・ダーク®」は、視覚障がいのある演奏家と、視覚障がいのない演奏家が共同でアンサンブルを行い、暗闇の空間で音楽を奏でる unique なコンサート。これは、視覚に頼らず音楽を味わう新しい体験の場となっている。東京藝術大学が主催し、2015年から続いているこの取り組みは、視覚障がい者の社会参加を促進し、対話と理解を深めることを狙いとしている。

本公演には、5年ぶりに戻ってきた藤原道山をはじめ、澤村祐司（箏）、小汐唯菜（ソプラノ）、神田佳子（パーカッション）など、実力派アーティストが勢ぞろい。監修された音楽作品は視聴者が一緒に楽しむことができ、演奏者たちが持つ美しい音色が暗闇の前で響く中、新たな感動を呼び起こす。

本公演の特徴

1. 新たな音楽体験を提供

今回は、特に演奏者と聴衆が一体感を持つ瞬間を大切にしている。音楽に聴き入ることで得られる心のつながりを体感できる貴重な機会に、観客は今まで体験したことのない新たな感覚を獲得することができる。

2. アーティストたちの共演

演奏者の中には視覚障がいを持つアーティストも含まれており、多様性を尊重した音楽創造が行われる。特に、尺八と箏の協奏、《春の海》や声楽曲《紅薔薇》など、日本の伝統音楽が披露される予定で、幅広いレパートリーに期待が寄せられている。

3. 視覚障がい者への支援体制

公演では、視覚障がい者が安心して楽しめるように「鑑賞ガイド」や「鑑賞サポート」が用意されている。事前申し込みを通じて、楽器体験まで行える特別プログラムも用意されており、参加者がより深く音楽を理解する機会も提供される。

特に、点字プログラムや音声コード付きプログラムを通じて、視覚に障がいを持つ方も共に音楽の楽しさを体感できるよう配慮されている。

公演情報

「ミュージック・イン・ザ・ダーク」は2026年2月7日（土）、横浜みなとみらいホールの小ホールで開催される。開演は15:00、チケットは全席指定で一般4,000円。特別価格で大学生や65歳以上、そして障がい者手帳をお持ちの方には3,500円で販売されている。

音楽が持つ力を信じ、共に響きあう瞬間を大切にしながら、日常から少し離れた特別な空間での体験をぜひお楽しみいただきたい。予約はインターネット経由で開始され、詳細については横浜みなとみらいホールの公式サイトを確認すると良い。

この音楽イベントはただのコンサートにとどまらず、視覚障がい者と健常者が心を通わせ、相互理解を深めるための重要な試みである。ぜひ会場でその目撃者となってほしい。