杉良太郎が初の舞台表現で12年ぶりの感動を届ける
歌手・俳優の杉良太郎が、自身のキャリアにおいて特別なイベントを開催しました。その名も『第一回 杉良太郎に会いたい』。2023年11月27日、東京都内のサントリーホール内ブルーローズにて行われたこのイベントは、杉の初となる講演、歌唱、舞台表現を組み合わせたもので、観客を魅了しました。
感情豊かな舞台表現
イベントの目玉は、杉がこれまで演じてきた作品の中から特に思い入れの深い『旅鴉半次郎 ふりむけば夕陽』の一部を披露する「本読み」でした。杉は昭和44年(1969年)以来、約36年の間に数々の舞台を手がけてきた実力派です。この度の表現は、実に12年ぶりの舞台活動となります。照明や演出にこだわった今回の公演では、杉はまるで作品の世界から抜け出したかのように、感情豊かに演じきりました。
「本読み」とは、簡単な動作を交えながら台本を読むスタイルですが、杉はほとんど台本を見ずに、感情を込めて3場を熱演しました。リハーサルではピンマイクを使っていましたが、本番では臨場感を最優先し、地声での演技に変更しました。観客の拍手が鳴り止まない中、杉は「役者は死ぬまで勉強だ」と言い、今回の経験が自分にどれだけ大切だったかを振り返りました。
再び、舞台の世界へ
杉良太郎が手掛けた『旅鴉半次郎 ふりむけば夕陽』は1979年に初演の作品で、脚本家・中江良夫氏によって執筆されました。物語は9歳の少年・半次郎が、丁稚奉公を通じて経験する愛と苦しみ、成長を描いています。長い年月を経て、半次郎は運命の恋人・おようと再会しますが、様々な試練が待ち受けます。杉はこのドラマの中で生きているキャラクターの切なさを観客に伝えたいと強く思っているようでした。
この作品を通じて、杉は「当時の自分には純粋さがあった」としながらも、今は「色々な垢がついて汚れてしまった」と謙虚に語る一方で、次回へ向けての希望とユーモアを交えたメッセージも残しました。その中で、観客へ感謝の言葉を贈り、彼の代表作『遠山の金さん』のセリフでイベントを締めくくりました。
音楽と人生観を交えた講演
講演の後半では、杉が「すきま風」や「明日の詩」などを披露しました。81歳とは思えない力強い声量で、一瞬にして聴衆を釘付けにしました。また、自身が作詞した「愛の一滴」は、若い世代への温かいメッセージが込められた曲となっており、非常に感動的な歌唱でした。杉は自身の経歴を踏まえつつ、「人間関係は一生勉強」と悩みを抱える人々に優しく語りかける姿が印象的でした。
新著『生涯献身』も話題に
このイベントでは、10月末に発売されたばかりの新著『生涯献身』も紹介され、多くの来場者が手に取っていました。この本は、杉の福祉活動や芸能に対する思いが詰まった作品で、今の彼の生き様を知るための一冊です。興味のある方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
最後に、杉良太郎の公式SNSやYouTubeチャンネルも展開されており、今後の活動にも是非注目していきたいです。彼の魅力と情熱は、今後も多くの人々に感動を与えることでしょう。