音楽の巨匠、鈴木雅明が横浜みなとみらいホールに集結
横浜みなとみらいホールにて、その名を轟かせているバッハ演奏の権威、鈴木雅明が待望の初登場を果たします。彼がパイプオルガン「ルーシー」と共に贈るリサイタルは、2025年の6月5日。オルガン・リサイタル・シリーズの第48回として、ファンが待ち望んだイベントです。
バッハ作品の最高峰とされる《クラヴィーア練習曲集 第3部》
公演ではJ.S.バッハの代表作《クラヴィーア練習曲集 第3部》から、ペダル付きコラールを全曲披露。1739年に出版されたこの大作は、オルガン演奏技法の集大成であり、バッハ自身の音楽的進化を示す重要な作品とされています。これを鈴木が奏でることで、音楽的伝承の大切さを感じることができるでしょう。
鈴木雅明の音楽哲学を体感
鈴木雅明の活動は90年代に設立された“バッハ・コレギウム・ジャパン”にさかのぼります。彼は指揮者やチェンバロ奏者としても知られ、さまざまな形でバッハの音楽を広めてきました。彼がオルガン奏者としてステージに立つのは、横浜みなとみらいで初めてのことです。
鈴木は過去のインタビューで「ルーシー」を「シンフォニックで、無限の可能性を秘めた楽器」と称賛し、その音色と表現力に注目しています。彼が若干の熟成を経て披露する音楽には、きっと後に続く世代に語り継がれる魅力があります。
会場で実現するバッハの世界
今回のリサイタルでは、鈴木雅明がバッハ・コレギウム・ジャパンの精鋭たちと共に、音楽的対話を織り成します。コラールの歌唱は、彼らのハーモニーを一層引き立て、バッハの音楽をより豊かに表現することでしょう。
特に注目すべきは、4632本のパイプからなる「ルーシー」。この楽器は、その特異なデザインと音色により、聴衆を圧倒することでしょう。実際にホールでこの音を体感することで、彼らが追求してきた音楽の深淵を理解できるはずです。
チケット情報
リサイタルは全席指定で、一般料金は4,500円、大学生や障がい者手帳をお持ちの方は3,000円、高校生以下は2,500円となります。未就学児の入場はご遠慮ください。チケットは横浜みなとみらいホールのチケットセンターで購入可能で、詳細は公式サイトを参照してください。
まとめ
鈴木雅明が奏でるバッハの世界は、ただの音楽ではなく、彼がこれまでのキャリアで培ったものが凝縮された奇跡のひと時です。横浜みなとみらいホールの「ルーシー」とのコラボレーションがどのように実現するのか、期待は高まるばかりです。音楽ファンはもちろん、バッハを初めて聴く方にも、その魅力を感じ取れる貴重な機会となることでしょう。